06:19 2021年10月19日
テック&サイエンス
短縮 URL
0 14
でフォローする

米国大気研究センター(NCAR)がCOVID-19のパンデミックによる社会活動の低下、ロックダウン(都市封鎖)によって2020年は地球表面の温度が上昇したという学説を表した。論文は科学、技術のニュースのアグリゲーターのPhYs.org.に掲載された。

「最もひどい汚染を出していた産業部門の大気放出が著しく減り、これが気温に短期的かつスピーディーに作用した。」NCARの調査を率いたアンドリュー・ゲッテリマン氏はこう指摘している。

研究グループの調査では、地表の温度が上昇した原因は太陽光線を遮断するエアロゾルの放出量が減ったことにある。2020年春、エアロゾルの放出量が減少した際、太陽の熱の大部分は地表にまで届くことができた。特に米国、ロシアのように産業が発達し、通常、大量のエアロゾルを大気に放出ている国ではこうした現象が目覚ましかった。昨年春、部分的な地表の温度は大方の天気から予想できる温度より0.1~0.3度高くなった。

論文には「この効果は通常エアロゾルが多量に放出されている地域で顕著に表れ、米国、ロシアの領土の大半で華氏0.7度(摂氏0.37度)の上昇が見られた」と書かれている。

調査では発電所、乗用車、産業施設などからの様々な放出物がどう影響するかは複雑で、矛盾することが強調されている。エアロゾルは雲の色彩高度を上げ、太陽の熱を逆に宇宙の方向へと反射する傾向があるが、炭素ガスなど温室効果ガスには熱を地表近くに留めて、温度を上げるという全く逆の効果がある。

短期的な温度の上昇傾向が現れたものの、ゲッテリマン氏は、数十年にわたって大気圏に蓄積されているため、気候により段階的な影響を及ぼしている炭素ガスの放出量が削減されたところで長期のパンデミックは気候変動の減速にはほとんど影響を与えないと強調している。

エアロゾルはその逆で、より直接的に作用し、それは数年を経ないと無くならない。調査にはNCARの他にもオックスフォード大学、インペリアル・カレッジ・ロンドン、王立カレッジ、英リーズ大学の専門家らも参加している。

関連ニュース

タグ
地球温暖化, 新型コロナウイルス, 米国
コメント・ガイドディスカッション
スプートニク経由でコメントFacebook経由でコメント
  • コメント