18:51 2021年03月08日
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国境間に築かれた壁が気候変動の中で環境に取り返しのつかない損害をもたらす恐れがある。ブルームバーグが英ダラム大学の調査を引用して報じた。

ブルームバーグによれば、ダラム大学は調査で降水量など動物の生息にとって最も適した環境を割り出した。気候上のニッチとなるこうした地域には今日、陸上の哺乳類と鳥類の80%(合わせておよそ1万2000種)が生息している。地域の特定後、さらにコンピューターモデルを用い、動物の生息に適した気候上のニッチが50年後にはどこに移動するかをシュミレーションした。

その結果、温室効果ガスの放出がこのまま規制されなかった場合、2070年までにはこれらのニッチの半分以上が別の国の領域へと移ってしまい、哺乳類の35%、鳥類の29%も同時に移動を開始してしまうことがわかった。つまりこれらの動物の約3分の1が生息できる環境を求めて移動することになるが、ブルームバーグの報道では、研究者らはこの際に国境に設置された防御壁などが超えられない障害となって、動物が移動できない恐れがあると懸念している。

ブルームバーグによれば、生態系に最も有害となりうる障害としてダラム大学の研究者らが挙げたのが米国とメキシコの間、ロシアと中国の間に設けられた壁と現在、インドとミャンマーの国境間に建設が進められている壁。研究者らは、国境の壁が環境に及ぼす悪影響を緩和するには防御壁を作る際に壁ないしは壁の地下に小動物が通り抜けることのできるトンネルを設けるか、戦略上の要所には、より大型の動物が移動できるように警備された抜け道を設けて、壁を設計しなおすよう提案している。ただしこれは隣国間に緊密な協力関係がないと実現はできない。

スプートニクは先日、パンデミック時に発動されたロックダウンにより、大規模な地球温暖化が一層進んだという説を紹介している。

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