21:06 2021年03月03日
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世界各国の研究者の尽力で国際長寿データベースが創設された。ここには日本をはじめとする15ヵ国に暮らす110歳を超す138人のデータが保存されており、これを基に長寿者に共通する項目、長寿の秘訣が探られている。

大事なのは富じゃない、楽観でいること

コスタリカという経済貧国で長寿が達成されている事実は、経済的な豊かさの長生きの秘訣ではないことを示している。コスタリカの平均寿命は80.2歳。2017年の統計では100歳を超えた人口は623人に達しており、この数は年々増える傾向を見せている。コスタリカ国立老年医学・老年学病院の調査では、同国の長寿者らの生活は押しなべて貧困レベル以下で、食事に事欠くことも多いものの、誰も憂鬱には悩まされておらず、人生への関心を失っていないことが示されている。

世界の長寿者の共通点とは

© Depositphotos / ArturVerkhovetskiy
長寿で貧者というコスタリカの現象に触発された米国の研究者らは、様々な国の長寿者に共通する社会、心理、文化的ファクターの研究に乗り出した。調査では長寿の多い地域には共通して賢人が多く、運命の悲劇に直面してもそれを乗り越える強さと楽観的姿勢があることがわかった。

100歳を超える長寿者の大半は実は、米カリフォルニアのロマ、リンダ、コスタリカのニコヤ半島、イタリアのサルデーニャ島、ギリシャのイカリア島、日本の沖縄という5つの「長寿ゾーン」に集中している。この5ゾーンに共通するのは地形的に孤立していること、家族、共同体の伝統が強いことが挙げられる。住民は活発に体を動かし、基本的に植物性の食物を摂取しているほか、スローライフでストレスが少ない。

長寿者が誕生しやすい月がある

米シカゴ大学世論調査センター(NORC)は、1880年から1895年の間に生まれた1500人を超す米国人長寿者のデータを分析したところ、その大半が9月から11月の間に生まれていたことが明らかになった。逆に長寿者が一番少なかった誕生月は3月、5月、6月だった。この事実を研究者らは魔法でもなんでもないと指摘している。誕生月は調査では環境の一要因として考慮されており、これによって妊娠中の母親と胎児が摂取することのできた日光、気温、感染症の有無が変わる。

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