16:35 2021年04月21日
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米国は、地球上の国々や地域で起こる全ての事柄を追跡する地理空間情報(GEOINT)の開発に取り組んでいる。ウェブメディア「c4isrnet」が伝えている。

同サイトによると、GEOINTは地球上の人々、場所、物体に関するあらゆる情報を網羅しており、その用途は地図作成から鉱物探査、商業物流まで多岐にわたる。このシステムは、潜在的な敵の活動を把握したいと思っている軍にとって重要なものになるだろう。

米国の専門家は、GEOINTシステムには米国が失った技術的優位性を取り戻すことが求められているが、これは実現できないかもしれないと警告している。なぜなら海外の企業もGEOINTプロジェクトに投資しているため、このシステムが米政府による完全な支配下には入らないからだ。さらに、サプライチェーンの覇権を握るようになった中国が、世界の技術水準を定め米国企業を市場から徐々に追い出している状況が発生している。

米レキシントン研究所の所長の1人、ローレン・トンプソン氏は、米国政府が自国の安全保障を守るために制限を課していることから、経済的損失が最も大きくなるのは国内企業だと指摘している。例えば、中国企業は、米国企業よりもはるかに安価でイノベーションをオープン市場で販売している。そして米国が商業面での競争力を失った場合、米国のGEOINTプロバイダーの数は減少し続けていくことになる。

トンプソン氏は、GEOINTプロジェクトが米国の支配から完全に離れることで、地政学的な敵を含む誰もがこのプロジェクトの情報を利用できるようになると主張している。その結果、米政府は、すでに他国の影響下で開発、構築、運用、維持、配備されているGEOINTの情報インフラに頼ることはできなくなる。

スプートニクは以前、ロンドンの国際戦略研究所が発表した2021年の地政学的予測について報じている。

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