18:50 2021年04月11日
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世界の海洋上には、地球のオゾン層を破壊する大量のガスが蓄積されている。研究者らの試算によれば、まもなく、世界全体の海洋で、大気から二酸化炭素を吸収できなくなり、大気中への放出のみが行われるようになると指摘している。米国科学アカデミー紀要が伝えた。

  米国科学アカデミー紀要によれば、米国の研究者らが海洋から放出されるガスの観察を行なったところ、フロン類に属するCFCl3(トリクロロフルオロメタン)が大量に放出されていることが確認されたという。このCFCl3は、冷媒や発泡プラスチックの断熱材として使われているもので、大気中に放出されると、連鎖反応を起こし、太陽からの有害な波長の紫外線から地上の生態系を保護しているオゾン層を破壊する

米国科学アカデミー紀要は、オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書に従い、2010年から、オゾン層の回復を目的に、CFCl3の製造と使用が禁止されていると指摘している。その上で、米国の研究者らは、海洋上に蓄積されたこの有害な化学物質の放出が見られたことは懸念を呼ぶものだと警鐘を鳴らしていると伝えている。

また記事によれば、研究チームのメンバーたちは、2075年には海洋上から放出されるCFCl3の量は、海洋に吸収される量を上回るとの見方を示し、2130年にはガスの放出量は、地球の気候を根本的に変えるほどのレベルに達するだろうと指摘している。

融解する永久凍土から放出される温室効果ガスの危険性については、「スプートニク」の過去の記事よりお読みいただけます。

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