23:27 2021年05月12日
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最近の調査で地球の氷河の融解速度はこれまでの年間2670億トンからさらに増え、過去5年間は年3000億トンが溶けだしていることがあきらかになった。学界からは、たとえ人類が温室効果ガスの放出削減に成功しても、氷河はそれほど簡単に復元されることはないという見方が表されている。仏国際ニュース専門チャンネル「France 24」が報じた。

インドのヒマラヤ山脈、ヨーロッパ大陸のアルプスでも同様の事態が憂慮されている。氷河が止められぬほどの速さで一瞬のうちに融解している様子は複数の宇宙局の人工衛星からの写真が如実に示している。2000年から2019年の間に地球は平均で年間2億6700万トンの氷を失った。融解の原因については最近行われた調査で人間の活動が悪影響を及ぼしていることが明確に示されている。産業革命以降、地球の温度は平均で1度以上上昇した。

調査の共同組織者で英アルスター大学のロバート・マックハブ氏は、「地球規模で(氷河の融解の)一番の原因は気温の上昇だ。現在、氷は速い速度で溶け出しており、スピードは速まっているように見える。現時点では近未来に状況が変わる兆候は何もない」と書いている。

 しかも氷の融解速度は2015年から一層速まり、年間3000億トンにまで達している。特にアラスカ、アルプス、アイスランドの氷河で顕著にこの傾向が確認されているが、国連の気象問題の専門家らは氷の融解を免れた地域は地球上にほぼ存在しないという帰結に達しており、学者らの中からは深刻な悲観論も聞かれる。

氷河の専門家、トゥウィラ・ムーン氏は「温室効果ガス放出量の大幅削減が成就し、よりよく地球上の温度管理ができたところで、正直言ってこうした段階では氷河が当初の質量を取り戻すことがあるとは思えない。(融解の)プロセスは数百年、いや数千年をかけて起きている。氷は蓄積する必要がある」と指摘している。

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