00:38 2021年09月17日
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米カリフォルニア大学の天文学者らは、ハッブル宇宙望遠鏡とハワイのジェミニ天文台の望遠鏡を用いて木星を赤外線、可視光線、紫外線の3つの波長で撮影することに成功した。これらの画像は、米国立光学赤外線天文学研究所のサイトで公開されている。

様々な波長で撮影された3枚の画像を組み合わせることで、木星のユニークな「トリプル」画像が得られた。これにより研究者らは、これまで知られていなかった木星の大気に関する詳細を確認することができた。

例えば、可視光線で撮影された画像からは、木星の大気表層の詳細を確認することはできるが、雲の厚さについては分からない。一方、紫外線で撮影されたものは、木星の大気中の粒子の高度や分布を追跡することができる。高い位置にある大気の層では、紫外線が吸収されるため赤く見え、低い位置にある層は紫外線が反射されて青く見えるためだ。赤外線で撮影された画像では、雲の厚さがはっきりとわかる。明るく見えるエリアは雲の層が薄いことを示しており、木星からの熱エネルギーが伝わりやすいことが分かる。

3つの波長で撮影された木星の画像を比較することで、木星大気中に安定して存在する嵐「大赤斑」がどのようになっているのかが明らかになった。今回得られた3枚の画像では、色の違いはあるものの、反対方向に回転している雲の帯がはっきりと確認できる。また、木星の北半球には、東から西へ7万2000キロメートルに渡って巨大な渦が存在していることも判明した。

天文学者らは、木星の大気中に大規模な嵐が形成される過程をより深く理解するため、木星の「トリプル」写真と、現在木星の軌道上にある探査機「ジュノー」からの電波信号を組み合わせることを予定している。

スプートニクは以前、ロシアの研究者らによる原子力宇宙エネルギーを用いて木星へのミッションを行う計画について報じた。研究者らは現在、このエンジンの開発に取り組んでいるという。

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