19:05 2021年06月15日
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スウェーデンのルンド大学の生物学者らは、スウェーデン北部のラップランドに巣を作り、サハラ砂漠の南へと飛来するアマツバメの観測を行い、これらの鳥が越冬地に渡る際、1日に800キロ以上を飛行していることを確認した。調査結果は学術誌「アイサイエンス」に掲載された。

生物学者らは、秋に越冬地に向かうアマツバメ19羽と、春に越冬地からラップランドに戻ってくる20羽のアマツバメを観測、比較した。ラップランドから南下したアマツバメは平均20日間飛行し、22日間休憩したが、一方で、春にラップランドに戻ってきたアマツバメは平均15日間飛行し、5日間しか休憩しなかったことが分かった。往復の日数にこれほどの差が出たことについて、研究者らは、欧州の最北に棲息するアマツバメたちは、春になって戻ってくる際のルートが、南に向かうルートより直進的で、短いからだと説明している。

生物学者らは、天候条件を調査し、なぜアマツバメが春と秋で異なるルートを飛行するのかという問いに答えを出した。それによると、アマツバメは風向きなどの条件を予測して、飛行の時期を計算していることが分かった。春は、秋に比べて、飛行に好都合な追い風となる気候条件になることが多いため、ツバメは安全なルートを選ばず、まっすぐに飛行するのだという。鳥がどのようにして、「長期的な天気予測」を立てることができるのかについてはまだ解明されていないが、研究者らは、アマツバメは気圧の変化にきわめて敏感なのではないかとの見解を示している。

移動の距離と飛行継続時間から、生物学者らはアマツバメの1日の飛行距離は平均800キロだと算出。これは渡り鳥の中では最高の速度となる。研究者らは、アマツバメがこれほどのスピードを出せるのは、体がそれほど大きくないこと、また地上に降り立たず、飛行しながら飛んでいる虫を食べることができる特徴によると考えている。

別の渡り鳥、ソリハシシギが11日間で、太平洋を横断し、アラスカからニュージーランドまで飛行したという話題については、「スプートニク」の過去の記事からどうぞ。

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