23:45 2021年09月20日
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アイスランドで世界最大の工場「オルカ」が操業を開始した。同工場は、大気中の二酸化炭素を回収し、地下に送り込む。ロイター通信によれば、同プラントは、スウェーデンのベンチャー企業「Climeworks AG」とスペイン企業「Carbfix」が建設したもので、大気から年間最大4000トンの二酸化炭素を除去することができる。これは約790台の自動車が毎年廃棄する量に相当する。

新しいプラントの操業原理は以下のとおり。商船で運送するために使用されるのと同様の8つの大型コンテナが、換気装置を使って内部に空気を送り込んだ後にフィルターを通して二酸化炭素を抽出する。抽出後、二酸化炭素は水と混ぜられ、地中深くに送られる。プロジェクトの発案者らは、時間の経過とともに大気から抽出されたガスは岩石に変わると見込んでいる。ロイター通信によれば、工場「オルカ」での全行程は、再生可能エネルギーを活用することで成り立ち、このエネルギーは近隣の地熱エネルギー発電所で作られたものが使用される。

プロジェクトの発案者らは、アイスランドの工場「オルカ」が、地上の大量の二酸化炭素の抽出を開始すると確信している。しかし、ロイター通信によれば、昨年、世界の二酸化炭素の排出量は315億トンにのぼっている。これに対しオルカの能力は非常に控えめといえる。アイスランドの工場は、石炭火力発電所1ヶ所の毎年の廃棄量の1%未満しか処理することができない。さらに、同通信社によれば、大気から直接二酸化炭素を抽出することは、まだ研究が不十分であり、高価な技術となる。

大気の二酸化炭素抽出コストを下げることは、技術的プロセスの改善やエネルギーコストの低減、生産量の増強によって可能となる。そして、このことに関しては、開発者らは、自社製品の二酸化炭素の排出削減に関心をもつ企業側からの援助を期待している。

通信社「スプートニク」は以前、日本の電気通信産業がエコロジー環境の改善と二酸化炭素排出の低減を目的に水素エネルギーへの移行を準備しているというニュースを紹介している。

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