10:08 2021年09月27日
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大西洋の両側に位置する北米、欧州で毎年冬に大量の鳥の死骸が発見されている原因は季節性低気圧にあることが調査の結果、あきらかになった。低気圧の威力は季節変動の影響で毎年強まっている。この調査結果は学術雑誌「カレントバイオロジー」に掲載されている。

北米および欧州では数年経て続けに毎年秋の終わりから冬の初めにかけて大量の渡り鳥の死骸が発見されている。この原因を探るため、フランス国立科学研究センターの環境学者らはノルウェー、米国の科学者らと共に実験に乗り出した。

学者らは夏、グリーンランド東部で脆弱性の高い種の渡り鳥1500羽の脚に渡りのルートを追跡する目的で小型のセンサーを取り付けた。センサーの測位システムとしては精度の高いGPSではなく、それよりも数段軽量のGLSが用いられた

その結果、渡り鳥たちは体力が尽きて死んだのではなく、然るべく量の餌を得ることが出来ずに死んだことがわかった。しかも鳥たちは渡りの途中で羽を休めることができず、いかなる天候条件でも渡りを続けざるをえなかった。強風が数日間、弱まることなく続く場合、鳥は空腹のまま何日も飛び続けざるをえず、結果的に命つきて地面に落下していた。

北米では気候変動の影響で季節性低気圧の発生の頻度も威力も強まっているため、科学者らはこれからの数年でこの地域の渡り鳥の脆弱性はさらに強まるものとみている。こうした状況の改善については科学者らは現段階では策なしと指摘している。

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