中国の2020年研究開発費が10%増加

© REUTERS / Tingshu Wang中国の2020年研究開発費が10%増加
中国の2020年研究開発費が10%増加 - Sputnik 日本, 1920, 27.09.2021
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中国の2020年の科学研究および研究開発費の総額が10.2%増加し、2兆4000億元(約41兆5000億円)となった。この額は米国の同費総額の54%、また、同時期の日本の研究開発費の3.1倍となる。中国の国家統計局の報告で明らかとなった。
この報告で指摘された統計データについて言及し、新華社通信は、新型コロナウイルスのパンデミックの影響下で2019年に比べ2020年にはこの傾向は若干低下したが、中国の科学研究および研究開発費の増加の割合は、2016年から2020年の全期間で高い水準が保たれたと報じた。いずれにしても、研究開発費は2020年の中国の国内総生産(GDB)において0.16%増加し、過去11年で記録的な2.4%に達している。
新華社通信は、主要な科学研究費に対する中国の支出は増加が続いていると強調しており、2020年にこの支出は9.8%増え、すべての研究開発費に占める割合は6%超となった。報道によれば、このことは、将来的な技術発展をめざすという同国の確固たる意向を示しているという。
人民元 - Sputnik 日本, 1920, 13.09.2021
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同通信社は、発表データにもとづけば、研究開発費に対する中国企業のコストは増加していると指摘。2020年にそれらは前年比で10.4%増加し、その結果、研究開発費への同国の全支出に占める割合は76.6%となり、今後の発展にとって強力なインセンティブとなっていると、新華社通信は強調する。
中国の専門家らは、他国との比較で中国の研究開発費は安定的な増加傾向を示していると特に指摘する。2016年から2019年の期間では中国の研究開発費の年間平均の純増加額は、2000億元(約3兆4000億円)を上回り、G7各国の年間平均の総増加額のおよそ60%を占めている。
新華社通信によれば、今日、研究開発費の総投資額においては中国は米国に次ぎ一貫して世界第2位を占めており、科学技術分野に対するコストの全体的な増加のテンポを牽引している。2016年から2019年の期間で比較してみれば、中国の研究開発費の総額は11.8%増加しているが、米国(7.3%)や日本(0.7%)など、技術先進各国の指数を大きく上回っていると、同通信社は指摘する。
通信社「スプートニク」は以前、中国は、上海に新たな半導体の生産工場を建設することで、集積回路不足による世界的な経済問題の解決で世界をサポートしていると報じている。
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