「アドレナリン」を求めてウラジオストク行きの航空券を予約する日本人

© 写真 : STK "Primorskoye Kolco"「アドレナリン」を求めてウラジオストク行きの航空券を予約する日本人
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ロシア極東ウラジオストクで来年、ドリフトレース「Primring Grand Prix-2016」が開催される。日本では同レースが大きな話題となっている。「Primring Grand Prix-2016」は自動車レースで、ハイスピードでコーナリングする技術を競い合う。評価基準となるのは、コーナリングの軌道、ドリフトの角度、スタイル、そして速度だ。ドリフトを簡潔に述べるならば、エンジンの爆音、タイヤの焦げる匂いやきしむ音、そして観客の反応と盛り上がりと言えるだろう。

2014年9月、ウラジオストク郊外のスポーツ施設「プリムリング」で、ロシアとアジアの優れた選手たちが出場したドリフトの国際大会Asia Pacific D1 Primring Grand Prix」が初めて開催された。同大会には、ロシアと日本のトップレベルの選手が8人ずつ参加した。日本からは齋藤太吾選手、川畑真人選手、今村陽一選手、日比野哲也選手などが出場した。なおロシア人選手の養成契約を結んだ日比野選手は2015年のシーズン、ロシア代表として出場した。2015年は出場国が拡大し、ロシアと日本の他に、中国とタイからも選手たちが参加した。ウラジオストクで2015年9月に開かれた第2回大会のネット中継の日本人視聴者数は、4万人を超えた。そして今、大勢の日本人が、この見ごたえのあるドリフトレースを直接観戦することを決めたという。なお、ウラジオストクに自由港の地位が与えられ、ビザ制度が緩和されたのも、そのような人たちが増えた理由の一つとなった。過去の大会の成功で鼓舞されたD1シリーズのオオヤ・トシユキ総支配人は、ドリフト競技を見学するための日本からのツアー旅行を計画する必要があると発表した。オオヤ氏は、「日本では、わずか2時間のフライトで素晴らしいヨーロッパの町(ウラジオストク)へ到着できることを知っている人はまだ少ない。自由港はウラジオストクをより開かれたアクセスしやすい町にしている。パートナーや友人を私たちのドリフト競技に招くために、私たちが将来的に合弁の旅行会社を設立する可能性もある」と述べた。

ドリフト発祥の地は、日本だと考えられている。初めてレースが開かれたのは1960年代で、郊外のワインディングロードで半合法的に開催されたという。現在は、日本のみならず米国、欧州、中国、その他の国々に大勢のファンがいる。なおロシアも例外ではない。ロシアでドリフトが始まったのは、日本と地理的に近いウラジオストクだ。次第にドリフトはロシアの別の地域ににも広がり、愛好家たちのアマチュアレースから、ハイレベルの国際大会にまで進化した。

「Primring Grand Prix」の責任者でスポーツディレクターのマクシム・ナウメツ氏は、ラジオ「スプートニク」のインタビューで、2016年の「Primring Grand Prix」は、出場者の数だけでなく、観客数でも皆さんを驚かせるものになると述べ、次のように語っているー

「私たちは日本と連絡を取り合っています。伝えられたところによると、すでに日本の人々は、2016年9月23-25日に開かれるD1 Primring GPの観戦を目的に私たちのもとへ訪れるため、航空券を予約しているということです。なぜ日本で大会が話題となっているのでしょうか?日本の人々は、マスコミや専門雑誌で、日本の有名なレーサーたちが大会に出場するためにウラジオストクに訪れていることを知り、自分たちも憧れの選手たちを応援したり、沿海地方を見るために現地を訪れたいと思ったそうです。もちろんレースに関心を示しているのは日本人だけではありません。私たちは、世界中から問い合わせを受けています。中国からは、次回の大会でおよそ1000席を確保することを依頼されました。近年ドリフトは最もダイナミックに発展する人気のスポーツとなっています。ドリフトは、選手そして観客にとってアドレナリンそのものです」。

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