03:05 2019年12月15日
ドーピングコントロール

「これは蔓延」:2011年世界陸上に出場した選手の半数が薬物使用を認める

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2011年に開催された世界陸上競技選手権大会とパンアラブ競技大会に出場した約半数の選手たちが、薬物の使用経験を認めた。大会中に匿名調査を実施した研究チームが発表した。

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調査結果は、医学誌スポーツメディスン1月号に掲載された。

学者らは、世界アンチ・ドーピング機関(WADA)の承認を得て調査を行った。なおWADAは、意図的にデータを公表しなかった。

調査への参加は完全に自発的なものだったが、大勢の選手が質問に回答した。世界陸上に出場した選手1841人中1290人が調査への参加依頼を受け、うち1203人が同意、パンアラブ競技大会の選手は965人が同意した。

結果、世界陸上に出場した選手の43.6%と、パンアラブ競技大会の選手57.1%が、過去1年間に薬物使用経験があることを認めた。また70.1%がサプリメントの使用を認めた。

研究チームの1人であるノーザンコロラド大学のジェイ・シェイファー氏は調査結果に驚きを表し「これほど高い指標になるとは思っていなかった。研究結果に基づき、これは蔓延以外の何ものでもないと特徴づけることができる。陸上の国際大会に出場する選手の半数が、いずれかの薬物を使用しているということだ。これは同分野で深刻な問題が形成されたことを物語っている」との考えを表した。

なお研究者チームは、ドーピング検査に提出された検体で陽性となるのはわずか1-2%であるため、選手の薬物使用を暴くのは難しいと指摘している。

これらのデータは調査実施から数年後に公表された。国際陸上競技連盟(IAAF)とWADAがなぜこれほど長い間公にせず隠していたのかは不明。このような結果は、世界中のほぼ全ての国で詳細な調査を行うことを必要としているが、国際機関はロシアのみに関心を示した。

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