06:56 2020年12月02日
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2020年7月23日、本来であればこの日、世界中の目が東京に集中したはずだった。日本は、東京五輪の開催を1年後の2021年7月23日に延期するという苦渋の選択を迫られた。世界は未曾有の新型コロナウイルスの脅威を未だに克服できずにいる。五輪に向けて日本が繋いできた希望、選手らが繋いできた努力は今、宙に浮いている。そんな中、日本を静かに、強く励ますビデオが英国から届いた。

ビデオを撮影したのは英国のチームGB、つまりイギリスおよび北アイルランドの五輪代表チームだ。そして出演、ナレーションを務めているのは英国代表のアスリートのルタロ・ムハンマド選手(29)。ムハンマド選手は2012年夏季五輪で銅、2016年夏季五輪で銀と2度のメダルを獲得している。

終始モノクロの動画は戦後の日本の復興を世界に示した1968年の東京五輪の様子を思い起こしている。五輪に日本の国民がどんなに沸いたか、東京を訪れた外国人が日本の良さを外国人選手らがどんなふうに味わったかが手にとるようにわかる。そして東京が再び五輪招致を勝ち取った瞬間、湧き上がる大きな喜び。ところが…。

スクリーンに映しだされたのはコロナウイルスのパンデミックで人気のなくなった東京。隔離を余儀なくされた選手たちが、それぞれ不十分な環境で出場への希望を捨てずトレーニングに励んでいる。でもムハンマド選手は静かに語る。

「今、世界は傷ついており、癒すには時間が必要です…。2021年7月23日は世界へ向けた希望のしるしであり、比類のない統一の祭典となる。私たち全員を再び集結させるのはあなたです。」

ムハンマド選手のメッセージは落胆に潰されないまいと歯を食いしばる日本人の心に直球を投げ込んだ。

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