00:10 2021年05月13日
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ロシアのサーフィン五輪代表団がロシア領内で行う初の公式練習地にクナシル島(日本の表記は国後島)が選ばれた。このロケーション選びは東京五輪を目前に控えた選手らにとって最も重要となる気象、波の条件に基づいて行われている。サーフィンは最新の五輪競技に数えられる。

五輪の公式競技にサーフィンを加えるという国際オリンピック委員会(IOC)の決定が採られたのは2016年。このためサーフィンはスケートボード、ロッククライミング、空手と同じく、この東京五輪で競技デビューを果たす。

ロシア・サーフィン連盟はFacebookのアカウントに以下の文章を載せ、それに太平洋の波にのるロシア人選手らの写真を添えて発表した。

「2021年3月31日はロシアのサーフィンにとって記念すべき日だ。昨日、ロシアのサーフィン代表団にとって我々の国の領域で史上初の公式練習が開始された。ロケーションにはクリル諸島の最南端のクナシル島が選ばれた。これは我々の祖国でのサーフロケーションを探す出発点となるだろう。」

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Публикация от Russian Surfing Federation (@rfsurfing)

Yahooニュースがロシアのサーフィン五輪代表チームがクナシル島で合宿を開始したと報じると、日本の世論はこれに大きく憤慨。報道の論調は合宿地選びは偶然の産物ではなく、これによってロシアはクリル諸島は渡さないという姿勢をアピールしているというもので、コメント欄では多くが不服、中には激怒まで表しているが、中にはロシア領になって75年も経過したのだから、もう現状を受け入れるしかないという意見も見受けられる。

Yahoo ニュースに読者が寄せたコメントをかいつまんでご紹介しよう。

「ロシアが不法占領した島で合宿を行った。これは日本に不法入国したことと同じ、ロシアサーフィン代表に日本入国を認めるべきでない」。

「ロシアが自国領土として支配している以上仕方のない事です。しかし、日本としては受け入れられない問題ですので、東京オリンピックへのロシア選手の入国は拒否すべきですし、拒否しなければなりません」。

「ロシア側としては挑発などの意図はなく、北方領土は他の地域と同じ普通の自国内である、と思っているのだろう。恐らく選手も多くのロシア国民も同様ではないか?無力感を感じる」。

戦後75年過ぎて、北方領土には、現実的には生活している人が居るし、返還はもはやできないと思います。シベリアに抑留され重労働させられて亡くなった旧日本兵に対する賠償と引き換えに、北方領土の返還を求めるべきでした。日本政府の交渉が下手過ぎた」。

ロシア・サーフィン連盟の幹部で国際関係を担当するタチアナ・ドゥドヴァ氏はスプートニクの取材に現地クナシル島から答えた中で合宿地選びに政治的動機は一切関係ないとして、次のように答えている。

「私たちとしてはそんなこと考えてもみませんでした。ロケーション選びは気象、気温条件、波の多様性、水に入りやすい地理条件だけに依拠して行われました。この時期にこうしたサーフィンのトレーニングの条件が揃う所はカムチャッカ半島にもコマンドルスキー諸島(ベーリング海)にも他の潜在的な土地にもありません。ここはロジスティックス上、非常に快適で選手はボードを抱えたままホテルからまっすぐ海に入ることができるし、大気温、海水温度もちょうどいい。クナシル島では今、6人の選手が毎日2度、2時間ずつのトレーニングを行っていますが、他の場所に行く必要がありません。私たちは日本での世界選手権に2度出場しており、日本はサーフィン好きで、さかんなことを知っています。それに私たちも日本が大好きですから、私たちとしてはスポーツが文化と同じく友好、和解の手本にこそなれ、分断を象徴してほしくはありません。スポーツを通した関係によって両国民の信頼が強化されることを望んでいます。将来、ここで日本人サーファーを招いて大会が開催できたらと思います。」

ドゥドヴァ氏は東京五輪の目前に行われる選抜大会は5月29日、エルサルバドルであり、ここで12人に出場権が与えられると語っている。ロシアはもちろん五輪出場に大きな期待をかけている。クナシル島での強化合宿は4月14日に終了する。

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クリル諸島, 五輪
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