00:59 2021年09月26日
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英国の研究者らは、サッカー選手が認知症を発症するリスクが高いことを忠告した上で人々にサッカーボールを渡すべきだが、いっそのことサッカーのヘディングを全面的に禁止した方がいいのではないかとの考えを示している。この研究者らによる論文は、医学誌「JAMA Neurology」に掲載されている。

英国の研究者らが、イングランドのサッカーを統括する競技連盟「フットボール・アソシエーション(FA)」とFAに所属するプロサッカー選手を会員とするイングランドの労働組合「プロフェッショナル・フットボーラーズ・アソシエーション」に依頼して行った研究結果が同雑誌に掲載されている。論文によると、ディフェンダーのプロサッカー選手は、他のチームメイトに比べて認知症になる可能性が5倍高いという。サッカーボールだけではなく、他の選手との衝突でも頭を打つ可能性が高いのはディフェンダーだ。一方、ゴールキーパー、ミッドフィルダー、フォワードは、ヘディングを行う機会が少ないため、認知症の発症リスクがやや低いという。

この研究は2018年に開始された。研究では、1930年代から現在に至るまでの、英国のプロおよびアマチュアのサッカー選手の神経変性疾患による死亡例が全て調査された。研究者らは、この期間におけるプロサッカー選手の死亡に関する研究と、一般の人々の死亡に関する研究を比較。その結果、神経変性疾患の診断件数は、サッカー選手のキャリアの長さに応じて着実に増加していることが分かった。プロサッカー選手のキャリアが5年未満の人ではリスクが一般の人よりも2倍になり、15年以上のキャリアを持つ長いサッカー選手では5倍になることが分かった。

研究者らは、サッカーの安全性へのアプローチを変え、頭部への危険な打撃を防ぐための追加の予防措置を採用することを求めている。英国のサッカー界では、プロ選手の頭部への激しい打撃は、1週間のトレーニングにおいて10回までとすることがすでに決まっている。このルールは、2021-2022年のシーズン開始時からスタートし、プレミアリーグからグラスルーツ・フットボールまで適用される。また、サッカーを習っている子どもたちは、頭を「使う」ことは禁止されている。一方、ロシアでは、ソ連時代から子ども向けのサッカー教室でヘディングの練習は禁止されていた。

しかし、サッカーの試合中のヘディングは、選手の頭にだけ起こることではない。頭から血を流すような大げんかをよく起こすのはサッカーファンで、スプートニクはそのケースを1つ紹介している。英ロンドン警察は、ユーロ2020(サッカー欧州選手権)の決勝戦当日、ウェンブリー・スタジアムとその周辺でトラブルを起こした130人を逮捕した。

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