2015年6月17日ベルギー警察は、ユコスの元株主らの訴え(プーチン政権による旧石油大手ユコスの解体・国営化は違法だとして元株主らが補償を求めている)により、同国にあるロシア連邦所属の資産凍結に関し、ベルギー及びロシアその他の国際企業に通告した。ベルギーに続き、フランスも、ロシア資産の凍結を発表した。
ハーグの裁判所は、ロシアに対してユコスの元株主に500億ドルの賠償金を支払うよう命じたハーグの仲裁裁判所が、そのためのしかるべき権限を持っていなかったことを認めた。
フランスとベルギーで今週、両国政府がロシアのものと見なす資産が差し押さえられたのに対し、ロシアは 然るべく、裁判手続きを通じて、資産差し押さえが非合法であることを証明する。プーチン大統領が土曜、外国の報道機関の代表らとの会談で述べた。
ロシアは外国にある自国資産の差し押さえに対し、同等な返答を行い、まずベルギーにおける外交使節団の口座差し押さえの解除から始める。ラヴロフ外相はサンクト・ペテルブルグの国際経済フォーラムのロビーでRBKテレビからのインタビューに、こう語った。
フランスとベルギーは、ユコス社の元株主らの訴えに基づく、ロシア資産の差し押さえに関する決定の執行に踏み切った。
ロシア・トゥディが法律家らを対象に行った世論調査では、ユコス社の元株主を捜索する裁判判決は政治的動機によるものとの見解が表された。この判決の結果、ベルギーにあるロシアの国有資産が差し押さえられている。ロシア大統領府も法律家と同様の立場をとっている。
ユコス社の元株主らの訴えにより、ハーグ仲裁裁判所がフランス国内のロシア資産の差し押さえを決定した。この決定に基づき、フランスで強制執行が始まった。フランス国内の複数のロシア企業および代表部がその旨の通知を受け取った。
ベルギー当局は国内のロシア系機関(外交代表部除く)の持つロシア連邦国有資産の差し押さえをかけた。