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    次期米大統領候補のトランプ

    「トランプ氏、オバマ氏のベッドに『黄金の雨』を降らせる!?」との情報は偽物【写真】

    © REUTERS/ Carlo Allegri
    米国
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    新聞New York Times、CNNテレビ、ウェッブサイトBuzzfeedといった米国のマスメディア、そして欧州の主な新聞すべてが、ロシアの特務機関は米国のトランプ次期大統領について、彼にとって都合の悪い「秘密情報」を持つと記事を、センセーショナルな見出し付きで掲載した。

    新聞などで紹介されたスクリーンショット・レポートによれば、ロシアの諜報部は、モスクワ都心にある超高級ホテル「リッツ・カールトン」の部屋を隠し撮りしたビデオを持っており、そこにはトランプ氏の「パーティー」の様子が収められているとのことだ。特に「秘密情報」の中には、トランプ氏が、オバマ大統領を冒涜する印として、彼が寝たベッドに売春婦達が「黄金の雨を降らせる(放尿する)」よう命じた様子が映っている。

    なお「秘密情報」のテキストは、身元不明の人物が米国の政治評論員であるリッキー・ウィルソン(Rick Wilson)氏に昨年11月渡したことが明らかになった。ウィルソン氏は、その情報をCIAに渡した。しかしCIAはそれを極秘扱いとし、自分達の文書に含めてしまった。

    報告書のコピーは、すでに一週間、ワシントンで回され、FBIやCIA幹部とトランプ及びオバマ両氏との秘密会合において、主な討議テーマの一つになったという。

    一方ジャーナリスト達は、モスクワの「リッツ・カールトン」ホテルで撮影されたビデオは、1月20日に宣誓式を執り行う次期大統領へ圧力をかけるためクレムリンにより利用されるかもしれないとの結論に急ぎ達した。

    当然ながらトランプ氏は、自身のブログの中で、すぐにこうした汚い噂を否定した。

    「ロシアは決して、自分に圧力などかけようとはしてこなかった。私とロシアの間には、何もない。合意もなければ、金のやり取りも、何もない。」

    こうしたフェイクは、インターネット新聞Gateway Punditにより真相が暴露された。「筆者」によれば「報告書」は彼の創作物だという。まさにこの人物が、機密印のついた偽造書類をウィルソン政治評論員に渡し、彼が全米的な反ロシア報道の波の中で、それをトランプ氏にとってもロシアにとっても信用を失墜させるための道具に利用しようと決めたのだった。

    「ロシアのエージェントら」がトランプ次期大統領の弱みを握った極秘情報を持っているというマスコミ報道は、内部告発サイトWikiLeaksも否定している。

    クレムリンは、こうした事の成り行きを「全く馬鹿げた事」と受け止めており「秘密文書」なるものは、その質から言って、安物の紙に印刷された読み捨ての三文小説に等しいとし相手にしていない。

    現時点において、ロシアの諜報機関がトランプ氏の「秘密情報」を握っているという物語は、退陣しつつあるオバマ行政府がトランプ氏に対し、主流メディアの支援を受けて展開しているキャンペーンの一つの下品な極みと言っていいだろう。

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