トランプ大統領は米首都ワシントンのホワイトハウスで、「米国の雇用にとって素晴らしい日、そして北米とエネルギー自給にとっての歴史的な瞬間だ」と述べた。
しかし建設計画は現在も環境団体の猛烈な反発に直面している。カナダ産原油を米国に運ぶため2008年に初めて提案された同計画は、環境上の懸念により、トランプ氏の前任であるバラク・オバマ前大統領により阻止されていた。だがトランプ氏は、同計画により米国に数千人規模の雇用が生まれ、より安価なエネルギーの供給が可能になると主張している。
しかし同計画における雇用については論議の的となっている。米国務省は建設期間中の2年間で米国側に4万2000人分の一時雇用が生まれると概算したものの、反対派は完工後のパイプライン保全管理に必要な永続的な雇用は50人に満たないと指摘している。AFP通信が報じた。