トランプ政権元高官 再選されれば米国はNATOを脱退する可能性がある

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ドナルド・トランプ米政権で国家安全保障政策を担当した元高官らは、トランプ大統領が2期目に再選された場合には、米国のNATO加盟を「終了させる」可能性すらありうるとの懸念を示した。米ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)が報じている。

元高官らによると、米国のNATO脱退はここ数年で最大の戦略転換の一つとなり、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領にとっては大きな勝利を手にすることになる。

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NYTによると、トランプ大統領は2018年以降、米国のNATO脱退に関心を示していることが知られていたが、11月の大統領選挙を前にトランプ氏の意図を裏付ける新たな証拠が浮かび上がった。2020年夏、ジョン・ボルトン元大統領補佐官(2019年9月に辞任)が、トランプ氏がNATO離脱の意向を繰り返し表明していたことが記された回顧録を出版。ボルトン氏は8月、スペイン紙「ラ・ラソン」とのインタビューで、トランプ氏が選挙前にも米国のNATO撤退を発表する可能性があると答えている。

NYTによると、欧州の外交官らは米国のNATO脱退を恐れており、トランプ氏が大統領選で再選されると欧州全体は非常事態に陥るとみている。

しかし、トランプ氏がNATO脱退を決断しても米議会がそれを阻止する可能性が高い。

米ポリティコは2018年、トランプ氏はNATO同盟国に対し軍事費などの拠出金を増やさなければ、同盟からの米国の撤退をちらつかせたと報じた。しかしその後、ロイター通信の情報筋は、トランプ氏は同盟国に対し防衛費の拠出が低すぎると非難したものの、撤退については語っていないと確認している。

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