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米国防総省は、シミュレーション試験実施の遅れにより、第5世代ジェット戦闘機「F-35」の本格的な生産開始を延期する。米サイト「ディフェンス・ニュース」が報じた。
同サイトによると、F-35が実際の飛行試験では再現できないような高度な脅威をシミュレートする一連のテストに合格しなければ、エレン・ロード米国防次官は同機の生産開始の許可を出すことができないという。
ジェシカ・マックスウェル米国防総省報道官は27日、この試験の実施は2020年から2021年に延期されると発表した。
ディフェンス・ニュースによると、F-35の生産開始は2021年末まで延期される可能性がある。これは、2021年初頭に試験が行われたとしても、その結果を評価し報告書を作成するのには時間を要するためだ。
さらに同サイトによると、F-35の本格的な生産開始の決定は、象徴的な出来事になるという。これは、米国防総省がすでに大量生産できる戦闘機としてF-35を購入していることによる。同省はすでに同機を134機購入し、その一部を米国の同盟国に供給する予定。
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