トルコ、欧州からロシア、アジアへの方向転換

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テロ、分離主義、宗教上の急進主義の脅威、さらに経済的要因がトルコを上海協力機構との協力に追いたてている。

アンカラの国際戦略調査センターのユーラシア政治の専門家、ケリム・ハス氏はラジオ「スプートニク」からの特別インタビューに答え、こう指摘した。ハス氏は、トルコが上海協力機構への関心を強めたのはプラグマティックな要因からと指摘し、次のように語っている。

「トルコが上海協力機構へ抱く関心は非常に大きい。第1にそれは組織がロシアと中国という組織の主要国らとの大きな経済協力を有しているからだ。第2に、トルコの輸入の30%ほどが今、上海協力機構参加国、オブザーバー国を相手にしたものであること。

同時に過去数年、トルコとEU諸国の間では輸出入量が一貫して縮小している。このように、トルコの経済協力の相手は欧州からアジアへとシフトする傾向が見られている。これこそ、トルコが上海協力機構との協力を目指す重要な要因となっている。第2の原因は安全保障だ。中央アジア、中東ではいわゆる『第3の悪』の危険性がある。これはテロ、分離主義、宗教の急進主義がそうだ。これはトルコにも脅威をもたらしている。しかも今、シリア、イラク領で跋扈する『イスラム国』からの脅威もある。」

ハス氏は、西側がこうした脅威との闘いに注ぐ尽力は残念ながら不十分との見方を示している。まさにそうした理由でトルコは安全分野での上海協力機構との協力拡大に乗り出す意向を示している。ハス氏は、トルコもアフガニスタンでの平和創設作業に大きな経験を有していることから、近い将来、アフガンの脅威増大に直面しかねない上海協力機構参加国の一助になりうるとの見方を示している。

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