大統領に選ばれた者同士は互いへの敬意から、選挙戦以外では表立って不和を見せないのがしきたりとされるためだ。21日付のワシントン・ポスト紙は「『大統領クラブ』のメンバー同士が公然とけんかするのは異例だ」と報じた。
発端は元大統領の自宅があるニューヨーク州チャパクアの地元紙記事。元大統領が「選挙翌日にトランプ氏から電話をもらった」「トランプ氏は物事をよく分かっていない」と語ったと報じた。
敏感に反応したトランプ氏は20日、ツイッターに「違う。彼が私に電話してきた」と投稿。憤まんやる方ない様子で「有権者から票を得る方法を『よく分かっていない』」と反撃した。
記事は「トランプ氏は怒れる白人男性を自分に投票させる方法を分かっているだけだ」との元大統領の発言も紹介。トランプ氏は、自身が民主党の地盤州でも勝利したことを念頭に、元大統領の妻で民主党大統領候補だったヒラリー・クリントン氏の陣営は「重視すべき州も間違った」と嫌みも付け加えた。