03:39 2018年09月22日
ハリケーン「イルマ」

米史上最大の経済的損失をもたらした10のハリケーン

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ハリケーンとそれに伴う暴風は、常に米国における最も破壊的で、最も大きな経済的損失をもたらす自然災害の一つであった。近年ハリケーンによってもたらされた経済的損失の総額は3500億ドルを上回る。そしてこの数字は、今回不幸にも米国史上最大級の経済的損失をもたらす可能性がある「ハービー」と「イルマ」による被害を考慮に入れていない。だが今はまだ、米国民の脳裏には他のハリケーンの恐ろしい記憶が鮮明に残っている。

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2004年にケープ・カナベラルの重要施設を破壊した「フランシス」は、米国に95億ドルの損害をもたらした。4日間で103の竜巻が6つの州において発生し、豪雨によってジョージア、フロリダ両州が洪水に見舞われた。

2005年、「リタ」がテキサス、ルイジアナ両州を通過し、さらにフロリダ、アラバマ、ミシシッピ、アーカンソーでも洪水を引き起こし、いくつかの都市が地表から押し流された。当時被害額は120億ドルと見積もられた。

2004年には「チャーリー」がフロリダ州南西部の沿岸地域に被害をもたらした。時速105マイル(およそ169キロ)に達する突風がすべてを吹き飛ばした。「チャーリー」は国庫に151億ドルの損失を被らせた。

だが、2011年の「アイリーン」という美しい名をもつハリケーンがもっと破壊的であった。ノースカロライナ州の破壊され、水に浸かった施設を復興するために158億ドルの拠出が余儀なくされた。

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© AFP 2018 / Hector Guerrero
2004年、「チャーリー」に続いて米国を襲った「アイバン」は、180億ドルというさらに大きな経済的損失をもたらした。アラバマ、フロリダ両州が竜巻に見舞われ、ジョージア州からニュージャージー州までの広大な地域が洪水の被害を受けた。

2005年にはメキシコ湾沿岸に沿って「ウィルマ」が通過し、数多くのエネルギー関連施設を破壊した。被害額は210億ドルとなった。驚くべきことだが、1992年の比較的規模が小さかった「アンドリュー」が米国経済に265億ドルという顕著な被害をもたらしている。当時強風によりおよそ12万5千棟の建物が倒壊した。

アイク」は2008年に破壊的な暴風を引き起こし、テキサス、ルイジアナ両州の沿岸地域に沿って数多くの建物を地表から吹き飛ばした。「アイク」によって米国が受けた被害額は295億ドルと判明した。

2012年、ニュージャージー州からニューヨーク市にかけての地域を、強風を伴ったハリケーンがさらにもう一つ通過した。「サンディ」である。全体で65万棟の建物が被害を受けて倒壊し、およそ850万人の人々が停電に見舞われた。このときの被害総額は650億ドルとなった。しかし、米国史上最も大きな経済的損失をもたらした自然災害となったのはハリケーン「カトリーナ」であり、その被害総額は1080億ドルに上った。「カトリーナ」の巨大な力は、ミシシッピ、アラバマ両州の沿岸地域とルイジアナ州南東部の沿岸地域に非常に強力な暴風を発生させた。強い波によってニューオーリンズを守っていた堤防が決壊し、町はその80%が水に浸かった。

ハービー」と「イルマ」は「カトリーナ」の悲しい記録を更新するのだろうか。気象当局はそうなるのではないかと危惧している。

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