世界の飢餓人口が増大 紛争が主な原因 国連

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世界の飢餓人口は2016年も軍事紛争の件数急増が原因で増えて、8億1500万人に達した。国連食糧農業機関のホセ・グラツィアーノ・ダ・シルバ代表はスプートニクからのインタビューに明らかにした。

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ダ・シルバ代表は「残念ながら、飢餓人口はこれまで数十年間に渡って進歩が達成されてきたにもかかわらず、再び増加している。国連食糧農業機関の試算では2016年は8億1500万人が飢餓に苦しんだ。これは2015年と比較すると3800万人多い。これはかなりの部分、世界に起きた軍事紛争、気候変動による自然災害が急に増えたことに関係している。過去10年、こうした紛争の数は急増し、紛争は複雑さを増し、なかなか解決しにくいものとなってしまった」と指摘している。

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ダ・シルバ代表は、こうした紛争が引き金となってしばしば経済後退が引き起こされてしまうと指摘し、燃料、食糧の価格も高騰するほか、生産にも食糧分配にも損失が出て、村落部に暮らす市民の生存に深刻な否定的影響が及ぼされていると語っている。

ダ・シルバ代表は、現在、世界で6400万人が紛争あるいはその後遺症から逃亡を余儀なくされていると指摘し、この数値の高さは第2次世界大戦以来だと語った。

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