トランプ大統領が米宇宙軍創設を宣言【動画】

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トランプ大統領は2020年度の軍事予算を定めた国防権限法案の署名式で、宇宙軍の創設を正式に宣言した。署名式でトランプ大統領は演説を行い、「今日は歴史の偉大な分水嶺だ。今日、我々は新たな軍の設立を正式に宣言する。その名も、宇宙軍だ」と発言した。

演説の中でトランプ大統領は宇宙軍の司令官にジョン・レイモンド空軍大将を指名した。演説の様子はフォックスニュースが生中継した。

宇宙軍は陸軍、海軍、空軍、海兵隊、沿岸警備隊に並び、6番目の独立軍として正式に成立した。​2020年度の国防予算では4千万ドル(日本円でおよそ43億円)が宇宙軍の創設に充てられる見通し。宇宙軍は200名の隊員で構成され、後に増強される。

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米上院本会議は17日、国防予算の大枠を決める2020会計年度(19年10月~20年9月)の国防権限法案を賛成86票、反対8票の賛成多数で可決し、同法案は議会通過した。総額は戦費を含め7380億ドル(約80兆8千億円)。

マーク・エスパー米国防長官はこれまで記者団の取材に対し、トランプ大統領は同法案への署名に前向きで、署名後は宇宙軍創設の宣言を行うとの見方を伝えていた。

2020年度の国防予算にはロシアのパイプライン「ノルドストリーム2」に対する制裁に加え、ウクライナへの軍事支援に関する予算が盛り込まれている。ウクライナへの支援額は3億ドル(日本円で328億円)に達する見込み。

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また、ロシアの超長距離地対空ミサイルシステムS-400を購入したトルコへの制裁も盛り込んでいる。トルコはこれまで米国の最新ステルス戦闘機F-35開発に10億ドル以上の資金提供を行ってきたが、ロシア製ミサイルの購入により、開発プロジェクトから追放された。今回、トランプ大統領が署名した法案によれば、「S-400、あるいはこのシステムと関連のある兵器、物資、人物との関係を持たないこと」が制裁解除の条件として記されている。

そのほか、国防総省は超音速兵器や人工知能兵器などの開発にも予算を大幅に割いている。

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