09:19 2020年10月25日
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ナゴルノ・カラバフの状況 (36)
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南コーカサスの未承認国家ナゴルノ・カラバフ共和国でアルメニアとアゼルバイジャンの軍事衝突が起こり、民間人を含め多数の死傷者が出た。アルメニア政府は総動員令を発令し、55歳までの将校、准尉、一兵卒をいずれも動員した。これに対し、アゼルバイジャン議会は国内一部地域で軍事態勢の導入を採択し、イルハム・アリエフ大統領に承認を要請している。

アゼルバイジャン国防省は27日、アルメニア軍がナゴルノ・カラバフ共和国境界ラインに広がる集落に発砲したと発表した。アゼルバイジャン検察によると、民間人のうち19人がこの砲撃で負傷し、病院に搬送されて手当てを受けている。事態悪化を受けてアゼルバイジャン議会は臨時国会を開き、国内の一部地域で軍事態勢の導入を採択した。大統領が48時間以内に承認すれば、軍事態勢は正式に導入される。

攻撃を受けたアゼルバイジャン軍は報復としてナゴルノ・カラバフ共和国に空爆とミサイル攻撃を行い、武器庫などの軍事施設を破壊した。

​ナゴルノ・カラバフ共和国のアライク・ハルチュニャン大統領は一連の攻撃により、共和国内で数十人の兵士が死亡したほか、民間人にも多数の死者がいることを明らかにした。首都ステパナケルトを含む都市部にも被害は発生しており、大統領府は安全な場所に避難するよう市民に呼び掛けている。

アルメニア保健省がフェイスブックに投稿したコメントによると、アゼルバイジャン軍との衝突でアルメニア兵16人が死亡したほか、100人以上が負傷した。また、ナゴルノ・カラバフ共和国内にいたアルメニア人18人(うち軍人が11人)が負傷して病院に搬送された。アルメニア政府は総動員令を発令し、55歳までの将校、准尉、一兵卒をいずれも動員している。

また、アルメニア国防省のシュシャン・ステパニャン報道官によると、アゼルバイジャン軍の攻撃を受けたナゴルノ・カラバフ共和国軍は反撃に出て、歩兵戦闘車BMP-3を含むアゼルバイジャン軍の戦闘車、およそ11台を奪取した。

ナゴルノ・カラバフ紛争

紛争はナゴルノ・カラバフ自治州がアゼルバイジャン・ソビエト社会主義共和国からの離脱を宣言した1988年2月に始まった。1992年から1994年の武力衝突でアゼルバイジャンはナゴルノ・カラバフ及び隣接する7つの地域の支配権を失った。

アゼルバイジャンは領土保全を主張しているが、未承認国家ナゴルノ・カラバフは交渉当事者ではないためアルメニアがナゴルノ・カラバフの利益を擁護している。

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戦争・紛争・対立・外交, アゼルバイジャン, アルメニア
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