16:24 2021年03月08日
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米国のアントニー・ブリンケン次期国務長官は19日、上院外交委員会の公聴会に臨んだ中で中国を「米国にとって最大のチャレンジ」と呼んだほか、ロシアへの制裁も引き続き実施する必要性を指摘した。加えて、ロシアから地対空ミサイル「S-400」を購入するトルコについて、同盟国として相応しくない振る舞いとして、新たな制裁を導入する必要性を検討するとした。

中国外交について

公聴会でブリンケン次期国務長官は中国の脅威について発言した。

中国について見れば、この国は米国が自国、および自国民の利益を保護していく観点において、あらゆる国の中でも最大のチャレンジをもたらしていることは疑いようがない。

また、現職のポンペオ国務長官は中国当局がウイグル人を弾圧しているとの見方を示しており、この点にいて質問を受けたブリンケン次期国務長官はポンペオ氏の見方を支持した。米国はウイグル人を含むイスラム教徒の弾圧や、チベットを含む人権侵害香港における高度な自治権の簒奪について批判しており、中国の政府高官らに制裁を加えている。これに対し、中国側はいずれの批判も退け、反発する姿勢を強めている。

さらにブリンケン次期国務長官は台湾問題についても言及し、バイデン政権下でも台湾への支援を継続する考えを示した。また、国家のステータスを必要としない国際機関における台湾の参加を実現する必要性についても言及した。

北朝鮮情勢については、いずれの政権も大きな進展を実現しておらず、状況は悪くなる一方として、北朝鮮政策を抜本的に見直す必要性を指摘した。

ロシア外交について

ブリンケン次期国務長官は公聴会でロシアへの政策についても言及した。

ロシアがもたらすチャレンジについて言及するならば、語るべき点は実に多くあり、これは新政権の議題において重要な位置を占めている。

バイデン新政権はロシアとの間で新戦略兵器削減条約(新START)の延長を目指す見通し。条約の失効は約半月後に迫っていることから、バイデン氏は条約の延長にこぎつけるため、大統領に就任後は可及的速やかにこの問題に取り組むという。条約の延長期間について質問を受けると、決定権は大統領にあるとして、コメントは控えた。

また、ミサイル防衛(MD)システムの削減に関するロシアとの交渉について、米国が如何なる削減もしない保証はできるかと議員から質問を受けると、「これ(MDの削減)を行うような状況を想定することは困難」とコメントし、削減は行わない姿勢を示した。

さらにトランプ政権では制裁対象となったガスパイプラン「ノードストリーム2」については、バイデン政権でも引き続き制裁を継続し、建設の完了を全力で阻止するとした。

ノードストリーム2が悪いアイディアという点について次期大統領は皆さんと完全に同じ思いだ。建設の完了を阻止するためには何ができるか、現行の法律を確認する必要がある……しかし、これがうまくいかない場合、まだ実行に移していない手段を真剣に検討する必要がある。我々が持つすべての交渉カードを用いて、ドイツを含む、我々の友好国やパートナーを説得し、さらに(ノードストリーム2を)拡大させないことを彼(バイデン次期大統領)も望んでいる。

ロシア外務省のマリヤ・ザハロワ報道官
© Sputnik / Foreign Ministry of the Russian Federation
ロシアの野党主導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏が17日にドイツから帰国後まもなく拘束された件についてもコメントし、「この声を押し殺そうという試みを我々は批判する」、「これは早急に議論する問題である」と発言し、新政権樹立後、米国側の対応を明確に示す見通し。

米国はロシア製の地対空ミサイルシステム「S-400」の購入を巡り、北大西洋条約機構(NATO)の枠組みにおいて同盟国であるトルコとの関係を悪化させている。この点についてブリンケン次期国務長官は、「トルコは同盟国だが、多くのケースにおいて米国の同盟国らしからぬ振る舞いをとっている」と発言し、「我々にとって注意すべきチャレンジ」と指摘した。トルコによるS-400の購入は「容認しがたい」とし、現行の制裁による影響を検討したうえで、さらなる制裁を導入すべきか検討するとした。

なお、ロシアへの対立姿勢を鮮明にするウクライナについては、防衛を目的とした武器の輸出を行うとした。

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対露制裁, 制裁, 中国, トルコ, 米国, ロシア
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