ブラジル政府は2008年8月、アマゾンの森林破壊防止を目指す国際的な基金「アマゾン基金」を設立。この基金にはこれまでドイツやノルウェーなどが資金を拠出してきた。
しかし2019年、ブラジルで右派のジャイル・ボルソナロ氏が大統領に就任して以来、アマゾンの森林破壊が加速。これを受け、ドイツとノルウェーは同年、「アマゾン基金」への資金拠出を停止した。中でもノルウェーは、この基金に最も多く寄付してきた。
その3年後の2021年4月、ブラジルはアマゾンの森林破壊を30〜40%削減するために、米国やノルウェーなどの国々に10億ドル(約1090億円)の援助を求めた。この件に関しノルウェー政府は、ブラジル政府と協議を続けており、ローテヴァトン環境大臣は、「違法な森林伐採に対する警察の取り組みを強化したいと発言したことに注目している」と述べている。
熱帯雨林は、その豊かな生物多様性に加えて、地球上の二酸化炭素を吸収する役割がある。そのためアマゾンの森林保護は、世界的な気候変動対策として不可欠なものとなっている。
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