2014.12. 5 , 17:05

日本人はなぜ「ロシアの声」を聴くのか

日本人はなぜ「ロシアの声」を聴くのか

現代社会にとってマスコミの情報は恐らく欠かせないものだろう。マスメディアの報道なしには世界の出来事、さらには隣の地域で起こっていることさえも知ることができない。人類は情報源なしに生活することができない。しかし、上層部あるいは外部からの政治的・経済的圧力を受けずに、完全にかつ真実を伝えているより質の高い価値のある情報源を選ぶことができる。

サイト「The Voice of Russia」の日本語ページの訪問者や、ラジオ「スプートニク(旧ロシアの声)」日本語放送のリスナーのコメントやお便りを拝読する限り、「The Voice of Russia」と「スプートニク」は、信頼できる情報源であるようだ。日本社会にとって困難を極めた時期でさえ、リスナーの皆さんたちは日本のマスコミを疑うようになり、真実の情報を求めて私たちの放送を聞いてくださった。

今から約2年前、東京にお住まいのK.Mさんは、「ロシアの声」の番組「ラジオジャーナル今日の話題」を今まで以上に関心を持って聴いているとのお便りを下さった。Kさんは、2011年の東日本大震災の後、日本政府は社会の信頼を失ったほか、政府の政策を表面的に非難しているだけの日本のマスコミへの信頼も低下したとご指摘され、「ロシアの声」の放送を聴き、同局のサイトを訪れて日本のマスコミの情報と比較し、客観的な情報を入手しようとしているとお伝えくださった。またKさんは、日本のニュースを外国のマスメディアで探すのは気がとがめるものの、残念ながらこれが今の日本の現状であるとされ、「ロシアの声」の放送やサイトで日本関連のニュースが増えることに期待しているとのお便りを下さった。

Kさんのお便りは、ご自身や近しい人々に対する不安の現れだろう。また、福島第一原子力発電所で事故が起こった後、事故の被害を最小限に抑えるために適時適切な措置を講じることのできなかった政府に対して、期待を裏切られたような想いもおありなのではないだろうか。日本のリスナーの皆さんは、福島第1原発の真の現状に関する多くの詳細について、「ロシアの声」が行ったロシア人研究者たちへのインタビューやニュースなどで知ったという。

また高校の教員をされているS.Kさんは最近、次のようなEメールを送ってくださった。

‐私は高校の教員をしながら、コツコツとロシア経済の研究を続けていましたが、ここ数年はモルドバ研究に没頭していて、いつの間にか「ロシアの声」を聴かなくなりました。しかし昨年、モルドバ研究に一区切りつけ、今度はウクライナに行き始めた頃から、ほぼ毎日聴くようになっています。言うまでもなく、ロシア側から見た「ウクライナ危機」の情報を得るためです。貴局のニュースやラジオジャーナル「今日の話題」は、相変わらず、質が高く感心していますね。さらに驚いたのは、日本語ウェブサイトが充実している点です。実は最近、ロシア関係の学会では、「ウクライナ危機」をテーマにした、研究大会やシンポジウムが目白押しです。日本のマスコミはロシアへの批判ばかりですが、さすがにアカデミズムは違います。私はウクライナ研究の初心者ですが、それでも11月2日つまりドネツクとルガンスクの選挙の日、所属学会の研究会をコーディネートし、全体の司会を務めました。当日もモバイルPCで、貴局のウェブサイトなどチェックしたことは、言うまでもありません。

嘘を言わずに、出来事の一部のみを報道して、イメージを作り出すことが可能だ。今年の6月、K.Yさんから次のようなEメールを頂いた。

‐ロシア政府のクリミアの併合に賛成の一日本人としての意見です。現在の日本の各種メディアや論客の意見ではクリミアのロシアへの併合に否定的な見解が多い状態となっています。具体的には、ウクライナが「分断国家」になってしまうという論調が多いです。多くの日本人は、「分断国家」と聞くと、過去のドイツをイメージしてしまい、詳しいウクライナの情勢を知らずに、ロシア政府に否定的な人が多い状況に思います。過去のドイツではドイツ国民は2つに分かれたくなかったが、戦争責任で2つに分けられた時代があった。現在のクリミアは国民がウクライナから分かれたがっていたのですから過去のドイツの分断とは意味が違うと自身は解釈しています。自身はロシアに戻りたい人々の意思と安全を守った正当性のある人道的な軍事介入だったと思います。分断されたくない国民を分断することとなったドイツのケースとは違うことを伝えるのが、日本人向けの情報では大切だと思います。ちなみに自身の両親は、この違いを説明したら、ロシア政府の対応をあっさりと納得しました。自身は分断国家=悪というニュアンスで、安易に論じて避難している人たちを逆に嫌悪します。むしろ、米国およびEUから非難される可能性が高い行動をリスク覚悟で行ったロシア政府の方が、勇気ある真っ当な決断をしたと思っています。

リスナーの皆さんは、「ロシアの声」と、日本および欧米のマスコミとの違いは、「ロシアの声」が情報の隠蔽を行わないだけではなく、その情報が最大限客観的であることだと考えている。

愛媛県にお住まいのK.Sさんはお便りの中で、日本のマスコミが何らかの出来事についてコメントするときには常に意見が同じだが、「ロシアの声」は権威ある専門家たちの見解と一緒に様々な角度から捉えており、これは非常に重要だとのお考えを述べられている。

また滋賀県にお住まいのN.Kさんも、真の大国のみが国営放送で反論者たちに意見を伝え、論争を起こすことができるとされ、これが「ロシアの声」のコメントが考える気を起こさせる理由だとのお便りを送ってくださった。

 真実が耳に痛いこともある。しかし、これは社会の健全化にとっては最良の薬だ。神奈川県にお住まいのS.Mさんは、世界の出来事に関するロシア人専門家たちのコメントは、日本の報道と大きく異なっており、はじめは刺激が強いが、別の見方を知ることは非常に大切だとのお考えをお便りの中で述べられている。

残念ながら世界情勢は緊迫したままだ。東京にお住まいのK.Yさんは、このような複雑な状況の中で、ロシアと日本が穏やかな関係を維持するためには、日本や欧米のマスコミの検閲を受けていないロシアからの正しい情報を得る機会を持つことではないかとのご意見を送ってくださった。まさにこれこそが、ラジオ「スプートニク」およびサイト「The Voice of Russia」の課題だ。

  •  
    シェアする