2015.03.10 , 20:07

米国はドルの地位を守るために戦争を起こしている

米国はドルの地位を守るために戦争を起こしている

  最近の戦争や紛争の多くは世界の通貨システムのバランスの変化に対する危惧をもとに、米国がかきたてたものである。米国の「カウンターパンチ」誌より。

  米国の金力および軍事力は、ドルが世界の準備通貨および主要な決済通貨であるという事実に依拠している。米国が遂行する戦争の主な理由はドルの地位を守ることである、と同誌。

   BRICSは、特に2008年の金融危機後、ドル覇権崩しに取り組んでいる。ロシアと中国は2009年、ニュートラルな世界通貨としてSDR(特別引き出し権。IMFが発行する人工通貨・決済媒体)の利用を提唱した。

   BRICS新開発銀は将来、ドルのライバルとなる新通貨を作る可能性がある。そうなれば米国経済は壊滅的被害をこうむる。BRICS諸国は自国通貨による取引を拡大しており、一方で、アジアおよびユーラシア経済同盟における地域通貨としての人民元を宣伝している、と同誌。

   その結果、ドル・システムは不平等であると公言してはばからない人物を大統領にもつロシアは、制裁、通貨攻撃、人為的に低く抑えられた原油価格、国内情勢不安定化、軍事的脅威といった試みにさらされることとなった。

   NATOの東方拡大とウクライナのクーデターは、欧州を米国の影響下にとどめた上で欧州とロシアを分断しようとする試みだったのだ、と同誌。

   中国は米国のアジアにおける軍事的「枢軸」の標的となった。香港がかきまわされ、西部諸地域が乱れた。さらに、TTPで近隣諸国から経済的に分断しようという米国の試みにもさらされた。

   ロシア、中国、BRICSを、軍事、経済、政治レベルで総体的に弱らせること。それが、米国のドル覇権維持戦略の主要部分をなす、と「カウンターパンチ」誌は結論する。

 

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