エベレストを制した日本の国際的女性登山家　北海道大雪山系で亡くなる

行方が分からなくなっていた日本を代表する女性登山家、谷口けいさん（４３）が、22日午前、北海道北部の大雪山系・黒岳（１９８４メートル）で発見され、病院に搬送された。

ＮＨＫの報道では、谷口さんは、21日午後から山頂付近で行方不明となっていた。仲間の男性４人と、ロッククライミングで黒岳の北側の急斜面を登り、２１日午後に山頂に達した後、岩陰に入ったところで滑落したと見られている。22日、捜索していた登山仲間達が谷口さんを発見、北海道警察のヘリコプターで旭川の病院に運ばれたが、死亡が確認された。

谷口さんは国際的な登山家として知られ、「登山界のアカデミー賞」と呼ばれ優れた登山家に贈られるフランスのピオレドール賞を2009年に受けている。

谷口さんは4人の仲間と共に、黒岳に挑戦していたが、月曜日、道警に同行者から「彼女が行方不明になった、霧に包まれた斜面を滑落したらしいと」の連絡が入っていた。

日本登山家クラブの資料によれば、谷口さんは、2007年にエベレストを制覇するなど、日本の登山界で最も経験豊かなアルピニストの1人とみなされていた。