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競売に出された手紙のうち最高値が付いたのは米国人理論物理学者でマンハッタン計画に大きな影響を及ぼしたデヴィッド・ボーム氏に宛てた親書で8万4千ドルで落札された。「タイムズ・オブ・イスラエル」紙が報じている。
書簡は1951年からアインシュタインが亡くなル1年前の1954年の間に英語で書かれたもの。中でも神についての手紙には「もしこの世を神が創造したのならば、これを簡単に理解できるようなものにしようとは思わなかったはずだ」と記されている。
1953年2月に書かれた手紙では、アインシュタインは共産主義と対抗する考えに取りつかれた米国の「知恵の状態」をパラノイアであり、20世紀初頭のウィルヘルム2世統治時代のドイツに並ぶと評している。
書簡はデヴィッド・ボームの未亡人の家に保管されていたが、その未亡人も他界し、競売にかけられた。
競売の組織側は当初、落札価格は3万3千ドルから4万9千ドルの間の値に収まるとみなしていた。