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「日本はロシアに好感は持っていないが、協力の必要性は感じている」 露日関係について専門家に聞く

© Fotolia / yanlev「日本はロシアに好感は持っていないが、協力の必要性は感じている」 露日関係について専門家に聞く
「日本はロシアに好感は持っていないが、協力の必要性は感じている」 露日関係について専門家に聞く - Sputnik 日本, 1920, 17.03.2021
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2016年、安倍晋三前首相は、領土問題の解決に向けた新たなアプローチと露日経済協力プランを発表し、それにより露日関係は一時的に活発化した。しかし、現在、領土問題は行き詰まり状態となっており、それにより(新型コロナの感染拡大とも相まって)両国の経済関係も停滞している。現在の菅政権は、ロシアとの関係において新たな戦略を選択する必要に迫られている。こうした問題について、モスクワ国際関係大学のドミトリー・ストレリツォフ教授と、日本国際問題研究所の研究員、伏田寛範氏に意見を伺った。

ストレリツォフ氏は、菅政権はロシアに対する政治的な立場を大幅に変更したと指摘し、その理由は2つあるとしている。

「日本には安倍前首相の対ロシア政策の結果に対して、やや失望した感があります。それに加え、菅首相は、安倍前首相と異なり、ロシアに対する個人的な関心もありません。菅政権はロシアに対する戦略を選択する必要に迫られています。その戦略の土台となるのは、領土問題をすぐに解決しようとしないこと、そしてロシアが一方的に中国に依存することを防ぎ、ロシアが政治的な決定を下す際に一定の幅を持たせることを目的とした経済プロジェクトを進めることです。

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もう1つ、これは十分ロシアの賛同が得られる、複数の国による協力の可能性です。たとえば、『アークティックLNG2』プロジェクト。ここには中国企業2社、日本企業2社、そしてフランスの企業が参加しています。日本は、この協力を一つのモデルとして行い、これを他の協力分野にも活かすことができます。一方、社会的なプロジェクトは拡大しています。たとえば、ヤクーチヤにおける風力発電プロジェクトでは、再生可能エネルギーで地域全体に電力供給が行われています。大きな国家の支援を必要としないこうしたプロジェクトが露日の経済関係を牽引していく可能性はあると思います」。

一方、伏田寛範氏は、安倍前政権の対露政策は正しく、その路線を継続していく必要があると述べている。

「安倍前首相の経済協力プランは経済のほぼすべての分野を網羅するものでした。その中には、良好な成果を生んだものもあれば、またそれほどでないものもありましたが、全体として安倍前首相の対露政策は正しかったと思いますし、それを継続していかなければなりません。しかし、依然として、日露の経済関係は、資源―石油やガスの採掘が中心であり続けています。わたしが思うに、現在、もっとも大きな展望が開けているのは水素エネルギー分野でしょう。極東ではすでに水素エネルギー発展プロジェクトが実現され始めていますが、これは近い将来、両国の協力においてもっとも展望のある分野だと思います」。

では、米国による制裁が露日の経済関係に否定的な影響を与える可能性はあるのか?この問いに対し、ストレリツォフ氏は、それが国益に適うものであれば、日本は制裁を回避することができるだろうと指摘している。

U.S. President-elect Joe Biden listens as he holds a videoconference meeting with members of the U.S Conference of Mayors at his transition headquarters in Wilmington, Delaware, U.S., November 23, 2020. REUTERS/Joshua Roberts - Sputnik 日本, 1920, 30.11.2020
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1980年、アフガン侵攻に関連して、ソ連に対する制裁措置が講じられましたが、これは日本がソ連との貿易を拡大する障壁とはなりませんでした。このことは、ソ連だけでなく、中国、ミャンマーなど、日本が実利主義的な立場を取っていた国すべてに当てはまります。現在の状況についていえば、制裁による圧力の影響を受けた例としてはヤマルにおけるガス採掘プロジェクトが挙げられます。三菱商事は米国市場におけるシェアを失うことを恐れ、出資を見送りました。ただし、日本政府は民間企業に何かを指示することはできません。もしプロジェクトが利益をもたらし、経済的に根拠があり、客観的に日本にとって有益なものであれば、抜け道を見つけることはできます」。

では、制裁以外に、露日の互恵的な経済関係発展を妨げるものはあるのだろうか?日本人はロシアに対して好感を持っていないが、協力の重要性については認識していると伏田氏は言う。

「答えは、日本政府が2021年2月に実施した世論調査の結果に現れています。日本人の多くはロシアに好感を持っていません。同時に、日本人はロシアはアジア太平洋地域において非常に重要な国であり、経済分野、政治分野におけるロシアとの協力は日本にとって必要なものだと理解している、という矛盾があるのです。この問題を解決するには、民間レベルの人的関係を拡大する必要があります。それにより、ロシアに対する日本人のイメージが改善されます。これは経済協力にとっても重要なことなのです」。

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