ワクチン「スプートニク」を開発した研究所の所長が日本におけるオミクロン株とコロナ禍収束の見通しについて語る

© REUTERS / Kim Kyung-Hoonワクチン「スプートニク」を開発した研究所の所長が日本におけるオミクロン株とコロナ禍収束の見通しについて語る
ワクチン「スプートニク」を開発した研究所の所長が日本におけるオミクロン株とコロナ禍収束の見通しについて語る - Sputnik 日本, 1920, 30.11.2021
独占記事
ロシア国立ガマレヤ疫学・微生物学研究所の所長でロシア科学アカデミーの学者アレクサンドル・ギンズブルク氏は、ワクチン接種のスピードと鎖国は、日本におけるコロナ感染の拡大を抑えるにあたって重要なファクターとなったと考えている。ギンズブルク氏が、スプートニク日本との独占インタビューで明らかにした。
ガマレヤ研究所は、世界で初めて新型コロナウイルスのワクチン「スプートニクV」を開発・登録し、2021年には一回の接種でよい簡易版「スプートニク ライト」を開発し実用化した。現在、研究所では鼻スプレータイプのワクチンの研究開発が進んでおり、プーチン大統領のこの治験に参加している。
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スプートニク:他国に比べて日本でのコロナ感染者数が比較的少ないレベルに抑えられているのはなぜだとお考えですか。
ギンズブルク氏:おそらくは、国民の多数派がすでにワクチン接種をすませていることと関係がある。更に、これは非常に重要なことだが、ある一定の期間内に集中してすませた。デルタ株に対して、ワクチンは、6か月から7か月間しか効果がない。もし日本が4か月から5か月の間に、少なくとも7割の国民に対してワクチン接種をすることができたのなら、現在の状況は、疫学の法則に完全にあてはまるものだ。感染は落ち着いていく。もしワクチン接種のプロセスが伸びてしまうと、今、他の国で起こっているように、感染状況の評価を見直さなければならない。つまり、再接種がないのであれば、デルタ株に対して、以前に接種したワクチンの効果に頼ることはできない。
スプートニク:公的、社会的な制限は、感染者数にどのように影響するでしょうか?
ギンズブルク氏:この件で私を批判する声があるのは承知しているが、それでもやはり繰り返し言わせてもらう。そういった制限措置はもっとも重要な効果を発揮するとは到底言えない。例えば、私は、マスクをつけないことは有益だと考えている。もし、ある人の抗体のレベルがじゅうぶん高いのであれば、もしその人がコロナ感染すれば、自身の防御レベルを上げることになる。感染しても発症することはなく、それを他人に移して病気にさせることもない。なぜなら周囲にいる人も抗体の防御によって守られているからだ。このような構図は、他のウイルスの感染時に幾度となく人類が目にしてきたものだ。つまり、(抗体をじゅうぶんに有した状態で)マスクなしでいくか、あるいは日本のように完全に全員がマスクをするかだ。これらの方法はどちらもそれぞれに感染拡大防止に効果がある。
スプートニク:オミクロン株の登場は、コロナをめぐる状況にどのように影響するでしょうか。
ギンズブルク氏:それについて話せるのは、オミクロン株の、ワクチン接種の結果として生み出された抗体および人体組織の細胞との相互作用を研究した後だ。重要なのは、オミクロン株がデルタ株と同様に、感染してから重症化するまで3、4日間なのか、またはデルタ以前にあった、武漢株を含むウイルスのように、12日から14日間なのか、見極めることだ。もし後者であれば、何も恐れることはなく、細胞記憶による防御、または抗体を作ることができる。もしデルタ株なみにオミクロン株の進行が早いのであれば、それは感染状況に大きな影響を与えるだろう。しかし、これについて長期間、どうなるか予想することにはならない。我々のワクチン「スプートニクV」は、例えばファイザー製のワクチンと比べて、より広いスペクトルで抗体形成するため、ロシアの状況は落ち着いていると言える。
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スプートニク:コロナの収束はいつ頃見込めるでしょうか。
ギンズブルク氏:すべてが終わるのは、特定の人口が、隔離された状態で、その集団のうち75パーセント以上がワクチン接種を、半年の間にスピーディーに行った場合だ。それはおそらく、日本がやった状態と似ている。アフリカの場合は、全大陸でワクチン接種しなければならない。でなければコロナ感染はふりだしにもどってしまう。そしてWHO(世界保健機関)はアフリカ市場における、ロシア製を含むワクチンの供給について、よりオープンな政策をとるべきだ。
日本は島国であることの特権を生かすことができた。国を鎖国状態にするという政策は正しかったと思う。
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