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    オバマ大統領 広島の平和記念公園で献花

    もしかして、オバマ大統領は被爆者に「ごめんなさい」と言った?

    © AFP 2017/ TOSHIFUMI KITAMURA
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    米国のオバマ大統領は化学兵器使用についてベトナムの人々に謝罪せず、広島と長崎への原爆投下について日本に公に謝罪していない。NHKのインタビューでは、戦争の複雑さを理由に、原爆を民間人の住む町に投下したことを正当化した。

    アジアは特に謝罪にこだわる。日本の首相が繰り返し日本の軍事行動の犠牲となった人々に許しを請うたが、中国や韓国などからの要求は今も続いている。1995年、当時の村山首相は、第二次世界大戦の終結50周年を記念した演説で、戦時中の日本の行動はアジア諸国を含む外国で多くの人々に多大な損害を与えたことを認めた。その後、2005年には、小泉純一郎首相も謝罪を述べた。つい昨年は安倍首相が次のように述べた。「我が国は第二次世界大戦における自らの行動について繰り返し心からのお詫びを述べてきた。我々の隣人であるアジアの民の苦しみの歴史を我々は永遠に胸に刻み続ける」。合わせて首相は、過去の戦争に関与していない将来の世代には、謝罪の責任を負わせるべきではないと付け加えた。1993年10月、当時のエリツィン大統領は、第二次世界大戦後の日本人捕虜への虐待について日本に謝罪した。エリツィンはソ連・ロシアを通じて謝罪を明言した最初の一人となった。

    ワシーリイ・モロジャコフ拓殖大学教授によれば、日本人はオバマ氏から謝罪を期待していない。「日本では、オバマ氏が謝罪することはない、と考えられている。戦争は自分たちが始めたし、自分たちは負けたのだから。そして、彼らがオバマ氏から聞きたいこと、オバマ氏自身が日本人のみならず全世界に訴えたいことは、核をなくすということだ。オバマ氏は、原爆投下は悲劇だったが、戦争犯罪ではないと確信している」

    ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官によると、重要なのは謝罪ではなく、人々の記憶。「思うに、日本人自身が自分の歴史を記憶し、それを歪めたり、書き換えたりしないことが重要だ。何がどうして起きたか、どのような被害が出たか。それが優先だ」

    しかし、それでもオバマ氏は、日本に謝罪することになった。きっかけは、米国軍基地関係者による、日本人女性の残忍な殺人事件だ。「私はこの犯罪の極悪さ、卑劣さに憤慨している。それは沖縄だけでなく、日本の人々全員に衝撃を与えた」と安倍首相。答えてオバマ氏は「米国では自国民によるあらゆる暴力行為に憤慨の声が上がっている。これは許されないことであると我々は考えており、再発防止に全力を尽くす」

    なぜ時に、謝罪はかくも難しくなるのか?それは罪または、許しを請わねばならなくなった事由を認めることだからだ。今日オバマ氏は広島訪問で、3人の被爆者と面と向かって話した。日本原水爆被害者団体協議会の坪井直さん(91)、岩佐幹三さん(87)田中熙巳さん(84 )だ。岩佐氏は広島で母親と妹を、田中氏は長崎で家族5人を失った。いずれもオバマ氏からの謝罪を要求しなかったが、彼らの目を見た時、もしかしたら何かが心の中で震え、オバマ氏は「ごめんなさい」と囁いたかも知れない?

    一般の日本人は原爆投下に対する謝罪の必要性についてどのように思っているのだろうか。スプートニクがインターネット上で行ったアンケートの結果を見てみると、オバマ米大統領の広島訪問に際して、「謝罪しなくてもよいが、被爆者と面会し、彼らの声を聞くべきだ」という回答が4割以上にのぼった。次に多かったのは「謝罪しなくてもよい。オバマ米大統領が広島を訪問すること自体が、米国の謝罪の念を表している」という意見と「謝罪すべきだ。原爆投下は非人道的犯罪で、アメリカを戦争犯罪の罪で裁くべきだ」が、ほぼ同率で、全体の2割弱を占めた。

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