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    サウジアラビアの兵士

    サウジアラビアがウクライナ製新ミサイル複合体を必要としているのは何故か?

    © AFP 2017/ Sergei Supinsky
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    タチヤナ フロニ
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    ウクライナの情報リソース「アポストロフィー」は、ウクライナがロシアに「しっかり狙いをつける」のを可能とする機動戦術ミサイル複合体「グローム」について読者に伝えた。ウクライナ軍は12月にも「グローム」の試験を行う予定。

    「アポストロフィー」は、ミサイル複合体の出現によってウクライナとロシア間の軍事的関係の状態が変化すると伝えている。なおロシアの専門家たちは、このような見解にとまどいを表している。なぜならロシアはウクライナと戦争状態にはないからだ。

    いずれにせよ「スプートニク」は、このウクライナの兵器について軍事専門家たちに尋ねた。著名な軍事アナリストで政治アナリストでもあり、地政学問題アカデミー第一副所長のコンスタンチン・シフコフ氏は、次のような見方を表している-

    「私は、ウクライナがこのような新たな超兵器を製造できるとは思っていない。その理由は、米国にさえこのような兵器はないという、ただそれだけのことだ。超兵器の製造は全ての面において非常に困難だ。加えてウクライナは未だに新たな走行車両をつくることもできずにいる。」

    しかしウクライナの新たな開発に関心を示した国もある。それはサウジアラビアだ。サウジは兵器を依頼し、ウクライナの開発を全面的に資金援助している(4000万ドル)。専門家らは、米国製の現代兵器や中国製の中距離弾道ミサイル「東風 」(射程2800キロ)を保有するサウジラビアが、なぜパブログラード化学工場の製品を必要とするのか、不審に思っている。同工場はウクライナで爆薬、固体推進剤の生産と砕石の卸売で知られている。

    専門家らは、「グローム」プロジェクトについて、これはサウジアラビアによるミサイル兵器の依頼ではなく、将来的なロシアとの対立や、ウクライナ版「グローバル攻撃」の実現に備えた、第三国ウクライナへのベールに包まれた軍事支援ではないかと見方を示している。
    シフコフ氏も同じような見解を表し、次のように語っている-

    「ロシアは今、中東に対するサウジアラビアのコントロールの確率に関する可能性を急激に、そして現実的に低下させている。そのためロシアに『害を与える』という願望が湧き上がっているのかもしれない。なおサウジが直接行動することは決してない。すなわち、お金でサポートする気構えだということだ。サウジは大きな財源を持っており、それをどこかへ投資しようとしている。これは、ウクライナへ入り込むためのカモフラージュされた姿の可能性がある。」

    いずれにせよ、「グローム」は量産を開始する前にたくさんの試験をクリアしなければならない。またウクライナがこのような兵器を開発、製造したことはこれまで一度もなかった。そのためサウジアラビアのお金はとめどなく流れ、無意味に消えて行ってしまうかもしれない。

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