15:38 2020年10月22日
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先週モスクワで行われたフィギュア欧州選手権ではロシアが圧倒的に制覇し、金2、銀4、銅3の計9個のメダルを獲得した。中でも一番熱い視線が注がれたのは女子シングルでのアリーナ・ザギトワ選手とエフゲニア・メドベージェワ選手の間の戦い。結局は昨年までジュニアだったザギトワ選手が世界選手権2冠のメドベージェワ選手を打ち負かすという快挙を遂げた。

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ザギトワ選手はとうとうメドベージェワ選手のレベルに追いついた。

今回の選手権でメドベージェワを抜いてザギトワが優勝した理由については、単に今シーズンふたりが同時に出場する機会がなかっただけだと指摘する声もある。それぞれが異なるグランプリ開催場所で出場していた。そしてメドベージェワが今まで2カ月、怪我の療養で本来であればそろって出場するはずの大会に出られなかったからだ。

わずか2年弱前の2016年のロシア選手権を思い起こせば、ザギトワはまだジュニアでこうした難易度の高いプログラムなど及ばず、首位に9点も差を付けられ、2位に甘んじていた。

この時点からザギトワはめきめきと成長し、今回の欧州選手権では孤高のレベルに達してしまった。結果は明白に出た。ザギトワは238.24点、メドベージェワは232.86点。ショート、フリーのいずれのプログラムでもザギトワはのほうが群を抜いて勝った。

技術ではすでにザギトワのほうがメドベージェワよりも上。ザギトワのジャンプはすべてがプログラム後半に集中している。これはすべて追加点を獲得するためのもの。またトリプルフリップ、ダブルトウループジャンプ、ダブルループジャンプの組み合わせができるのはザギトワをおいて他にいない。

単にミスのない滑りという点ではザギトワのほうが上回っているのは火を見るより明らか。ところがメドベージェワには最後の切り札があった。これが演技力、美しさ、音楽の表現力、技と技の組み合わせ方といった構成点。この構成点が故にメドベージェワは最終的には常に高得点を獲得し、世界選手権で2度の優勝という輝かしいタイトルの陰で、ザギトワの評価は常に抑制されてきた。

ところがこの欧州選手権で審査員らは最終的にザギトワの力量が上だということを認め、構成点に75.30という信じがたい高得点を出したのだ。

こうなった以上、メドベージェワに残された道はひとつ。プログラムをより複雑なものに変えるしかないという声もささやかれている。

五輪まで残すところ1月を切った。ふたりはすでに五輪出場権を獲得した。彗星のごとく現れたザギトワにメドベージェワがどう対抗できるか。五輪に見どころがまた増えた。

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五輪, フィギュアスケート, スポーツ, アリーナ・ザギトワ, エフゲニア・メドベージェワ
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