14:04 2020年10月30日
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メキシコ当局は、かつて同国の有名な麻薬王グスマン受刑者が服役し、「厳重な警備」で知られるプエンテ・グランデ刑務所(ハリスコ州)の閉鎖を命じた。2001年には、同刑務所から麻薬密売組織「シナロア・カルテル」を率いるホアキン・グスマン・ロエラ(別名エル・チャポ)が脱獄している。

グスマン受刑者は1993年、メキシコ当局に初めて逮捕され、懲役20年の有罪判決を受けた。同受刑者はそれまでの25年間、コカイン数百トンを米国に密輸したほか、覚醒剤やマリファナなどの麻薬の密輸にも関わってきた。

ブラジルの受刑者 娘のマスクと洋服で変装し脱走
© AP Photo / Rio de Janeiro Penitentiary Administration Secretariat
しかしグスマン受刑者は2001年1月19日、プエンテ・グランデ刑務所から脱走。「厳重な警備」というレッテルとは裏腹に、この刑務所の警備体制は実は賄賂によってなし崩しになっていた。グスマン受刑者の脱獄後、プエンテ・グランデ刑務所は「プエルタ・グランデ(大きな扉)」というあだ名が付けられるようになった。

グスマン受刑者に買収された刑務所職員は、洗濯用のカートに同受刑者を潜ませ脱走させた。その後、この脱走計画には80人近くが関わっていたことが明らかになった。グスマン受刑者は脱獄後13年間逃亡し、裏社会で自分の地位を強めていった。

現地紙のエラルド・デ・メキシコによると、アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領が就任後に閉鎖された同国の矯正施設はこれが初めてではない。刑務所には維持費がかかる上に、拷問と抑圧の象徴であることから閉鎖の決定が採択されたという。2019年9月には、ヌエボ・レオン州にあるトポチコ刑務所が閉鎖された。同刑務所では2016年2月に暴動が発生し、約50人が殺害されたことから、メキシコで最も血なまぐさい刑務所の一つとされるようになった。

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