ヒンドゥスタン・タイムズ紙がインドの軍事省庁内にもつ消息筋によれば、退役式にはインドのマノハール・パリカール国防相も列席する。消息筋によれば、「ヴィラート」の今後の行き先は現時点では決定されていないが、これについてはアーンドラ・プラデーシュ州の代表らから関心が示されている。
「ヴィラート」はもともと1944年に造船された英海軍のセントー級航空母艦の「ハーミーズ」を購入し、改装して再就役させたもの。1945年には造船は一時中止されたものの、1950年代には再開。本国英国では「ハーミーズ」の名称で1959年に就役している。
「ハーミーズ」は1982年のフォークランド紛争にも参加し、1985年に除籍。その後インドへと売却され、名称を「ヴィラート」と変えた。「ヴィラート」は現時点では就役中の同等の級の戦艦のなかでは最古参。
満載排水量は2万8700トン。最大速力は28ノット。垂直離陸が可能なシーハリアー16機と対潜水艦ヘリ、多目的ヘリを搭載。