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「競争はするが、戦争はしない」 米中首脳会談で起きたこととは何か?

© AP Photo / Andy Wong米中の国旗
米中の国旗 - Sputnik 日本, 1920, 18.11.2021
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15日(日本時間では16日)に行われたバイデン米大統領と中国の習近平国家主席によるオンライン形式の首脳会談では、米中関係の突破口を開くことはできなかった。しかし、敵対関係に傾きかけていた関係性を解消するための一歩を踏み出すことができた。今回の首脳会談の主な議題は、競争の激化が両国を苦しめていることから、競争を責任をもって管理する重要性と、中国の指導部が特に敏感になっている台湾問題だった。
会談でバイデン氏はまず、米中関係が「世界に大きな影響を与えている」として、意図的なものであれ、自然発生的なものであれ、両国の競争が衝突に発展しないようにすることが米中の政治指導者の責任だと述べた。同氏は、「全ての国が同じルールに基づいて行動する必要がある」と指摘し、中国を敵ではなく、ライバルとして認識したいと述べた。米政権のウェブサイトには、「常識的な範囲である程度の制限を設け、意見の相違がある場合には明確かつ誠実に対応し、利益が重なる場合は協力していく必要があると思う」というバイデン大統領の発言が紹介されている。
一方、習近平氏は、バイデン氏と協力して「コンセンサスを形成し、積極的な行動をとり、中米関係を前進させる用意がある」と表明した。さらに習氏は、「健全で安定した中米関係は、両国の発展や、気候変動や新型コロナウイルスのパンデミックなどグローバルな課題に効果的に対応することや、平和で安定した国際環境を維持するためにも必要だ」と指摘した上で、中国と米国の関係は現在、重大な段階にあると述べた。
ロシアの政治学者で、米国の外交・国内政策の専門家のドミトリー・ドロブニツキー氏は、スプートニクとのインタビューの中で、今回の首脳会談について、以下のようにコメントしている。

「米国と中国の関係は、トランプ前大統領の時代から貿易戦争で危機的なレベルにある。中国を21世紀最大の地政学上の試練と位置づけているバイデン氏が大統領に就任してからも、この状況は改善されていない。しかし、中国と米国の『貿易戦争』が危険なラインを描いているため、今回の会談の目的は、双方が宣言したように、緊張を緩和することにあった。この会談は、結果や具体的な成果を期待するものではなく、危険な状況を予測可能な形で緩和するために、両国間のコミュニケーションのチャンネルを開くことを目的としたものだ。もちろん、世界で最も強大な経済力を持つ二国間の競争がなくなることはないが、貿易戦争は文明的な方法で解決することは可能だ。また別の問題では、IT技術の主導権争いが激しく、こちらは貿易紛争よりもはるかに深刻だ。開戦事由はまだ起こりうると思うが、政治指導者の主な任務は、競争はするが戦争はしないという態度を明確にすることだ」

習近平国家主席は今回の会談で、中国政府が中国の省とみなしている台湾に関して、独立派が「レッドライン」を超えれば「断固とした措置」をとると述べた。一方、バイデン米大統領は、米国は「一つの中国」政策を維持するが、貿易や防衛において台湾との直接的な関係の可能性を残していると強調した。バイデン氏は、米国は同盟関係を強化して中国に対抗したり、紛争を始めるつもりもないが、現状を変えたり、台湾海峡の平和と安定を損なったりする一方的な努力には反対すると断言した。
この点についてドロブニツキー氏は、「米国は、中国が台湾付近で軍事行動を行っていることに不快感を示しているにもかかわらず、台湾が平和的に中国に加わることにそれとなく同意している。これは誰も予想していなかったが、スキャンダルを起こして首脳会談を失敗させるか、両首脳が平和と相互責任に関して儀式的なフレーズを語って面目を保つかということ以外、他に選択肢はなかった。今後の状況の推移を見守りたい(中略)」と述べている。
バイデン氏と習近平氏は今回、国家元首として初の会談を行った。3時間半におよんだ会談では、北朝鮮、アフガニスタン、イランの情勢についても話し合われ、これらの問題について継続して協議する意向が示された。また、習氏がバイデン氏を北京冬季五輪の開会式に招待するのではないかと多くの人が期待していたが、それは実現しなかった。
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