国連安保理からのロシア排除はできない=米国連大使
2022年4月6日, 12:59 (更新: 2022年4月27日, 22:57)

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米国のリンダ・トーマス・グリーンフィールド国連大使は、米MSNBCテレビのインタビューで、ロシアを国連安全保障理事会から排除することはできないと表明した。
トーマス・グリーンフィールド氏は「安全保障理事会は、第二次世界大戦後、国連創設の結果として設立された。ロシアは安全保障理事会のメンバーである。これは事実だ。この事実を変えることはできない」と語った。
5日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、常任理事国としてロシアが拒否権を有している国連安全保障理事会での演説で、安保理が自ら解散するか、ロシアを排除するよう提案した。
国連安全保障理事会へのロシア連邦の常任理事国としての参加は、国連憲章第23条に明記されている。「中華民国、フランス、ソヴィエト社会主義共和国連邦、グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国及びアメリカ合衆国は、安全保障理事会の常任理事国となる」とある。ロシアはソ連の継承国だ。
したがって、ロシアを安全保障理事会から除外するには、国連憲章の改正が必要となる。国連憲章によると、改正には安全保障理事会の常任理事国すべての署名が必要。しかも、ロシアはこうした提案を拒否する権利を持っている。
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