最低時給1ドルアップで離婚率低下=米研究

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離婚(アーカイブ写真) - Sputnik 日本, 1920, 24.04.2022
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最低賃金の上昇は低所得層の早婚や離婚率を下げるということが、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校のベンジャミン・カーニー教授(社会心理学)の研究によって明らかになった。米学術雑誌「Journal of Marriage and Family」が同教授の論文を掲載して伝えている。研究は米で行われたものだが、この結果は世界共通だと心理学者は分析する。
ベンジャミン教授らは、2004年から2015年の間に低賃金を受け取っていた6万人の米国人家庭を対象に調査を行った。その結果、最低賃金が1ドル上がっただけで次年の末までの2年間で早婚は3~6%、離婚率は7~15%減少したことが分かった。
なぜ、最低賃金が少し上がっただけで結婚や離婚の数が影響を受けるのか、心理学者のナタリア・スロボジャニナ氏は同論文に関する露メディアの取材に対し、次のように話している。

人々は自分が守られていると感じ、自信を持ち、お互いを責めることをしなくなる。互いに注意を向ける可能性が生まれ、経済的な問題に悩まされることは少なくなり、一緒に喜ぶことができる。経済的に満たされることは、精神的安定、安心をもたらす。もちろん、お金だけが理由ではないが、家計の安定は最重要な要素の一つなのです。

また、同氏はこの研究結果がロシアやほかの国でも同じことがいえると指摘した。
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これまでに低所得層ほど結婚が早く、離婚率も高所得層と比べて2倍ほど高いという研究結果が以前、ノルウェーのベルゲン大学、米ワシントン大学の研究によって明らかにされていた。
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