AI作成の写真が世界的フォトコンテストで優勝 作者は受賞辞退

© 写真 : Boris Eldagsen/2023 Sony World Photography Awardsクリエイティブ部門で優勝したボリス・エリダグセン氏の作品
クリエイティブ部門で優勝したボリス・エリダグセン氏の作品 - Sputnik 日本, 1920, 19.04.2023
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世界最大のフォトコンテスト「ソニー・ワールド・フォトグラフィー・アワーズ2023」で、人工知能(AI)が描いた写真がクリエイティブ部門で優勝した。しかし、作者は受賞を辞退した。「Vice」が伝えている。
作者はドイツ人芸術家のボリス・エリダグセン氏で、彼の作品は1940年代風の女性2人のポートレートとなっている。だが、これは完全にAIがつくったものとなっている。
エリダグセン氏は「AIの作品を主催者側が受け入れる準備があるかを確かめるためにやった」と話し、受賞を辞退した。そして、「AIの作成したものを写真と認めてもいいか」というオープンな議論を加速させるべきだと呼びかけている。
AI - Sputnik 日本, 1920, 12.04.2023
【解説】信用はできる でもチェックは怠りなく! AIとChatGPTとの作業の長所短所
一方、主催者「WPO」の広報担当者によると、審査員らは作成にAIが使われたことに気づいていた。それでも、「クリエイティブ部門では最先端のデジタル手法を含む様々な実験的画像作成アプローチを歓迎する」としており、審査員もエリダグセン氏とAIの「共同作成」によって創られたものと評価し、受賞が決まった。
AIの利用方法をめぐっては世界中の様々な分野で議論が加速している。日本の大学は、AI(人工知能)技術を用いたチャットボット「ChatGPT」に関して、教育や勉学にさまざまな影響が及ぶとみられることから、利用基準を示したり、注意喚起を行うところが出てきている。
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