メキシコ大統領、デサンティス氏不支持を米国内の移民に呼びかけ

メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領は、米国に住む数百万のヒスパニック系住民に対し、米大統領選挙への出馬を表明した共和党のロン・デサンティス氏を支持しないよう呼びかけた。ロペス・オブラドール大統領は、デサンティス氏が「反移民政策」ととっているとして批判した。

先にフロリダ州のロン・デサンティス知事は2024年大統領選への立候補を正式に表明していた。

ロペス・オブラドール大統領は記者会見を開いた中で、「フロリダのヒスパニック系住民が目を覚まし、移民を迫害し、聖書で尊敬されるべき存在とされている移民である南米系市民に敬意を払わないような政治家に票を投じないよう期待する」と述べた。

大統領はこれまでにデサンティス氏を批判したのには根拠があるとし、「移民に対する彼の言動は、共和党候補に選出されるための政治的な思惑だ」と指摘した。

これより前、ロペス・オブラドール大統領は、5月に「メキシコは米国民がいなければ、猫の餌を食べ、テント暮らしをしていただろう」と発言したジョン・ケネディ上院議員に対しても同様の声明を出している。

2020年の国勢調査によれば、米国のメキシコ人は3850万人（人口の11.6%）、米国全体の南米系住民は6210万人（18.7%）となっている。

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