米国防総省 問題ありのF-35エンジンの修理に約400億ドルを投じる予定

© 写真 : U.S. Air National Guard/Ashleigh PavelekF-35
F-35 - Sputnik 日本, 1920, 31.05.2023
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米ロッキード・マーティンが開発した戦闘爆撃機「F-35」は、今後数十年のうちにエンジンのオーバーホール(修理)が必要になる可能性がある。ブルームバーグが、米会計検査院の年次報告書を引用して報じている。
報告書によると、同機の冷却システムに問題が生じている。過負荷でエンジンの消耗が激しくなるため、耐用年数が短くなり、維持費が380億ドル(約5兆3000億円)分増えるという。
同メディアは、「この問題に対する効果的な解決策がなければ、エンジンのオーバーホールが予想より早く始まり、米国防総省が見積もった77年間のF-35の運用・保守費用1兆3000億ドル(約181兆3700億円)に、また新たなコストが加わる可能性がある」と報じている。
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米国は2035年までに「F-35ブロック4」の近代化計画を進めており、政府監査官によると、その費用は165億ドル(約2兆3020億円)まで膨れ上がっている。この戦闘機のエンジンシステムは、複雑化するアビオニクスや、近代化の一環として導入された、あるいは導入予定の新機能の冷却需要に追いついていないことが指摘されている。
3月には、米軍に配備されている「F-35」540機のうち、戦闘任務(訓練、戦闘、デモ飛行)に対応できるのは半数しかないことが明らかになった。
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