【まとめ】「タイタニック」探索の潜水艇が大西洋で行方不明 現時点で分かっていること

© 写真 : Social media page of OceanGate Expeditions米企業「オーシャンゲート・エクスペディション」の潜水艇
米企業「オーシャンゲート・エクスペディション」の潜水艇 - Sputnik 日本, 1920, 20.06.2023
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米企業「オーシャンゲート・エクスペディション」は19日、1912年に大西洋で沈没した「タイタニック」号の探索に向かっていた自社の潜水艇「タイタン」が消息不明となったと発表した。スプートニクは現時点で明らかになっていることをまとめた。
「オーシャンゲート・エクスペディション」は当初、潜水艇に人が乗っていることは認めたが、「乗客」の有無についての詳細な説明はなかった。その後、沿岸警備隊は計5人が潜水艇の中にいると発表した。同社は25万ドル(3500万円)で、海底4000メートルまで潜り、「タイタニック」を見学するツアーを行っていることで知られている。
ロイター通信によると、英富豪ハミッシュ・ハーディング氏、フランスの潜水艦操縦士ポール・アンリ・ナーゴレ氏、「オーシャンゲート・エクスペディション」の創設者ストックトン・ラッシュ氏らが乗船者に含まれていた可能性がある。また、パキスタンの実業家シャザダ・ダウッド氏とその息子も乗船していた可能性がある。
潜水艇との通信は18日の出発から約1時間45分後に途絶えた。これ以降は船との通信はないほか、緊急信号なども確認されていない。潜水艇内の酸素は、約96時間分となっている。
潜水艇は海上の船「ポーラープリンス」に対し、テキスト信号を送っていた。潜水艇はGPSを搭載しておらず、改造したゲーム機のコントローラーで操縦されているという情報もある。
米国とカナダは航空機による共同捜索救助活動を開始。テレグラフ紙によると米マサチューセッツ州のケープコッド岬から約1448キロ地点の大西洋に展開している。
一部メディアは「潜水艇に乗船していた探検家ローリー・ゴードン氏が通信に答えた」と伝えたが、ゴードン氏は海上の「ポーラープリンス」にいたとみられている。
海洋学者のセルゲイ・ムハメトフ氏はスプートニクに対し、潜水艇自体が浮かび上がり救難艇が発見・接近できるようにならない限り、救出は不可能だと語った。潜水深度は3800メートルとされているが、この深度で救出が成功した例は過去にないという。
現場周辺で捜索活動を行っていたカナダの哨戒機が、海中から聞こえる「音」を検知した。米沿岸警備隊が21日、ツイッター上の公式アカウントで明らかにした。
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