世界初の「空飛ぶ円盤」　中国・深センで離陸

中国のテクノロジー企業が世界初の「UFO型」有人電動垂直離着陸機（eVTOL）を開発し、このほど試験飛行を行った。

「iUFO」を開発したのは中国・深センに本社を置く「深センUFO空飛ぶ円盤科技有限公司」。この日、機体は操縦席に人を乗せ、市内の運動場上空を飛んで見せた。

「iUFO」には垂直離着陸用の6つのダクトに加え、12枚のプロペラが備わっている。

同社によると、「iUFO」は高度200メートルまで上昇し、最大15分の飛行が可能。電動式であるためヘリコプターに比べ騒音がはるかに少ないのが利点で、景勝地での低空観光やライトショーでの利用を想定しているという。

このプロジェクトの課題として、機体がひっくり返らないようにするための「姿勢制御」と「安定性」が挙げられるが、同社は機体の安全性を「非常に十分」であるとし、「良い商業的利益が期待できる」と主張している。

「この製品の市場ポテンシャルは非常に大きいと信じている。3年以内に年間1万台の生産能力を目指している」

また、今回飛行した機体の直径は約5メートルで2人乗りだが、将来的には直径を7メートル程度まで大きくし、4～5人乗りのモデルを製作する予定だという。

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