「量子世界へ　時代を先取り」モスクワで未来技術の国際フォーラムが開催

モスクワで7月9日から14日、未来技術フォーラム「計算と通信　量子世界」と題された国際フォーラムが行われた。フォーラムには各国からゲストや専門家が集まり、量子技術開発を担うロシア国営企業の先進的な開発が紹介された。

フォーラムはロシア、インド、ブラジル、中国、仏、スウェーデン、独、オーストラリアの科学者が一堂に会した国際科学会議ICQT 2023が開催している。フォーラムで科学者らは国際協力や共同プロジェクトの実施について、特に量子宇宙通信をテストする露中の実験について話し合った。

プーチン大統領はフォーラムの本会議で演説し、「これからの1年で、データ経済を形成するための2030年までの新たな国家プロジェクトを準備する」ことを提案した。

「ビッグデータに基づき、経済全体を質的に新しいレベルに移行させること。これが我々の基本的な課題である」

ウラジーミル・プーチン大統領

フォーラムでは量子技術開発を担当するロシア国営企業が先進的な開発を発表した。例えば、ロシア鉄道株式会社は「量子コミュニケーション」プロジェクトの枠内で実現されている基幹量子ネットワークの構築について紹介した。これは2030年までに34の地域に構築される。基幹量子ネットワークの長さにおいて、ロシアはすでに世界をリードしている。

フォーラムには80を超えるロシア国内外の教育・研究機関から750人の専門家、250人のメディア関係者の他、1400人以上が訪れた。

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