日本とインドネシア　衛星測位システムの共同開発へ

日本とインドネシアは、独自の衛星測位システムを共同で開発・運用する計画を進めている。インドネシア国営通信「アンタラ・ニュース」が伝えた。

衛星測位システムは衛星からの電波を利用し、位置を測定するナビゲーションシステム。米国のGPS（グローバル・ポジショニング・システム）やロシアのGLONASS（グローバル・ナビゲーション衛星システム）などが知られている。

日本は自国や太平洋アジア地域向けの独自衛星測位システム「準天頂衛星システム（QZSS）」を開発し、2002年に測位衛星初号機となる「みちびき（QZS1）」を打ち上げた。2018年から4機体制でサービスを開始しており、2024年度までには7機に増やし利用可能範囲の拡大や安定性の向上を目指す。

報道によると、インドネシア国家研究イノベーション庁と日本の内閣府宇宙開発戦略推進事務局は25日、ジャカルタで開発協力に向けた文書に署名した。今後、同庁が開発した電気自動車や海洋の観測に使うスマートブイに、QZSSの利用を見込んでいる。

同庁の研究イノベーション部門のR・ヘンドリアン副部長は、協定が出発点となり、具体的な作業が進められると指摘。「インドネシアにとっての衛星技術の必要性には疑いがない」と協定の意義を強調した。

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